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ライフプランは当てにならない

高校を卒業して就職したての頃の私は、20代後半で結婚出来ればいいかな、なんて思っていた。

早すぎず、遅すぎず。結婚はしたいけれど、1人の時間、フリーの身軽さをじっくり味わってから、とライフプランを組んでいた。

ところがどうだろうか。19歳で付き合った彼氏と3年の付き合いを経てそのまま結婚。当初結婚適齢期だと思っていた年頃でマイホームまで建っている。

ライフプランの、なんと当てにならないことか。

今の旦那と付き合ったこと、結婚したことに対しての後悔は全くない。ない、が、自由な独身生活を送ることが出来なかったことは少々心残りだ。

自分で働いて稼いだお金で、美味しいものを食べて、欲しいものを買って、素敵な服を来て、女子旅や一人旅に出掛けて、恋愛をして。自由と責任がパンパンに詰まった、そんな生活に憧れていた。

独身の友達と話していると、みんな私に対して「順調だね」「安定してるね」「幸せそうだね」と言ってくれる。私も頷く。でも、本当は少しだけ、みんなが羨ましいのだ。嫌味に聞こえてしまうかも、と口には出さないけれど。

これが無い物ねだりだということは重々承知している。きっと独身だったら独身だったで、将来への不安や、周りからの声に嫌になったり、孤独を感じることもあるのだろう。

今は、SNSで個人の生活がいくらでも見える。こんな生活素敵だな、こんな生き方もあるんだな、と思いを巡らせて、擬似体験してみる。映画や漫画の中にもたくさんの人間ドラマがある。

でも、もう、旦那といる生活が当たり前で、私の一部になってしまっていて、何をするにも、何を食べるにも、何処へ行くにも、想像すれば私の隣には旦那がいて。これが今の私。当初のプランとは全然違うけれど、思い描いた以上のものがここにある。

憧れは憧れのままで。

ライフプランはアップデートしていく。

今も、まだ、幸せの途中。

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