縷々

青い思考の対話集

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  • 縷々とした短歌の時間

    毎週水曜日14:57からやっている【短歌の時間】で生まれた短歌たちをまとめていきます

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ただのインターネットエンジェルです-改-

こんばんは。こんにちは。 はじめましてのひとははじめまして。 縷々です。ただの、インターネットエンジェルです。 今日、10月20日は、ある意味誕生日。改めて自分の事を書きたいと思って。 このnoteを公開したのは、今年の三月。 あの頃は、まだ自分の天使性についてよく分かっていなかった。 「ただのインターネットエンジェルです」というbioは、「縷々」としてアカウントを始めようとしたときに降りてきた言葉で、あまり深く考えずに設定したにも関わらず、この一年間で一度も変えようと

    • 部屋の掃除してたら最高の作文でてきた

      交換日記、5ページ目。 縷々です。こんにちはこんばんは☀︎☽ いかがお過ごしですか? 私は、さいきん、日が長くなっているのを感じて嬉しくなっています。 時間帯によって「やりたいこと」って変わるんですけど、これって私だけじゃない…ですよね?朝はまだ眠たいですし、お昼はのんびり犬とお散歩がしたいですし、やっとエンジンがかかるのが夕方で、だいたい夜はそのまま夜更かしです。毎年、冬から春にかけての夕方は、窓を開けて、まだひんやりと冷たい風を入れながら部屋の片づけをすることが多いで

      • 【短歌の時間】2024.1月自選

        落ちてきてはじめてわかることがある 僕より星が大きいこととか 生まれたての貝をさがし僕は説く 世界は綺麗だとかいう うそ 曲線で詠んでみたくてまっすぐな にんげんばかり世界の端で

        • 三角形のシーソーで待ち合わせしたい

          大好きなふたりと交換日記を始めました。 ノートでいうと、2ページ目。 トップバッターはすずちゃんで、今回は私。 これから未明さんにバトンを渡します。 どういう経緯で交換日記を始めることになったかは、すずちゃんの1ページ目に。 「公園みたいな場所になったらいいなと思う」という言葉が好きだったな。 今日は、というか今日も、 私の街は雪が降っていたよ。 学生生活最後の春休みに突入したけど、 やらなければいけないことがいくつもあって、春''休み''…とは?になっています。

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          【短歌の時間】2023.12月自選

          「はい、カット!」の声を、ずっと、 待っているのですが これは僕の人生? むかし其処は宇宙であるはずだった グランドキャニオンのような雪 遠ざかる 起動変更不可ですか? 「つき」と口パク好きじゃあないよ 寝る前に考え出すと止まらない ぼくら死ぬのがこわい同盟 何者かになりたいと願う僕ら 早く終わって 隕石落ちろ

          【短歌の時間】2023.12月自選

          2023が星になる前に、

          流行りのものに罹って、孤独と不安に震えながら迎えた2023年、今まででいちばん心が動いた一年だったと思う。 はじめたきっかけという名の理由を失い、もう辞めてしまおうかとも思った夜から、色んな出会いがあった。今年広がった(繋がった)縁には、クラスメイトみたいな、同期みたいな、そんな感覚を勝手に持ってしまっている。 人と比べ、表現することがこわくなってしまっても、何者でもない自分だからこそ、続けることに意味があると思っていた。し、思っている。 大学生活最後の一年だからという

          2023が星になる前に、

          8首連作『スリープシープ』

          九十九と一の いち が天使に きみだけのぼくスリープシープ ☆ 窓の外 地球をめくる 雲の裏 羊より星 数えてねむい セミダブルの原っぱで駆けていくひとつの影に せいいっぱいの ぎゅ 「つかまえた。ひとつじゃ数えらんないよ。 ずっとここに居てくれるってこと?」 創られた自由がこわい 此処は夢 ふわふわぽーんって宙ぶらりん あなたの眼 green-eyed 朝に。 でも、せなかのりんかくつばさみたい ピピピって目覚まし鳴くと消えちゃうの  星編みはまだ終わっ

          8首連作『スリープシープ』

          真面目ちゃんのはなし①

          幼き日の私は「真面目な縷々ちゃん」。 「真面目だね」「しっかりしているね」「偉いね」、そんな大人たちからの言葉をにこにこで受け取ってすくすくとそれは成長していった。 私は、小学校高学年、中学校、高校、学級委員が代表して行う「あいさつ運動」とやらが実は好きだった。(「真面目な縷々ちゃん」は、だいたい前期または後期、あるいは通年、学級委員を好きでやっていた。嫌。) いつもより早めに登校して、後輩・先輩・同学年に向かって大きな声であいさつしなければならないので、クラスを代表す

          真面目ちゃんのはなし①

          『とけるをすくう』

          溶ける、解ける、融ける。 「 … 」 パフェグラスから溢れる白い液体を、無言で拭う喫茶店のおばちゃん。 止まらない、止まらない。 もうどうしようもないと言わんばかりに、ゴトッと、鈍い音で置かれるパフェ。 「今、おしぼり持ってきますから」 食べることを急かすようにどんどん溶けていく。それを夢中で掬って食べる君。パフェにとっては救世主かもしれないな、なんて思う。 掬う、救う、透くう。 僕の街にしては、暑い日だったと思う。 それでも店内は空調が効いていて、どうして君

          『とけるをすくう』

          せっかく同じ星に住んでいるんだし、感覚の話でもしようよ

          空がまるいなと感じたことはあるだろうか? あるいは、地球が球体だと、ここが北半球だと、自分がドームの中にいるようだと、実際に感じたことはあるだろうか? 新月の夜はいつもより星がよく見える。 私の住む街はそれなりに田舎なので、すこし歩けばひらけた場所にでる。 空の低い位置にある星を見て、ぐるっと首をまわして反対側の星を見る。 この時、空のまるさを感じる。すごく、感じる。 反対に、私は満月の夜には、そのまるさを感じない。 これにはちゃんと感覚としての理由がある。 星がよく

          せっかく同じ星に住んでいるんだし、感覚の話でもしようよ

          水宙の星

          そんな部屋の隅で体育座りする心、浮遊する身体、光を浴びる脳みそ。 ぜんぶ私なのに、私であるはずなのに、ぜんぶがばらばらだ。 自分のことを「ぺらぺらだ。なんて薄っぺらい人間なんだ。」と感じることがある。特に、ここ最近の三ケ月くらいは。 でも、それと同じくらいの頻度で「私って最高!ちゃんと自分を持っていて最高!」と感じることもある。特に、ここ最近の三ケ月くらいは。 どちらも「本当」なんだと思う。 「昼」と「夜」を繰り返すように、「満ちて」は「欠ける」ように。 ただ、この感情

          水宙の星

          溢れた五月

          五月の日記をぱらぱらと見返している。 パラパラとぱらぱらと。 ついでに去年の五月の日記もぱらぱら。 うんうん。うーん。 悩みの種があんまり変わっていなくて、一年以上似たような悩みを大切に抱えていた自分が嫌になる。嫌になる、というか意味わかんないな。 日記って、寝る前に書く人が多いと思うのだけど、私もその一人で。 一日の終わりでもあるから、疲れて眠くて、感情に言葉が追いつかなくなって、書くのを諦めてしまうこと(内容)って割とあって。 字をペンで書くよりも、こうやってキーボー

          溢れた五月

          『ブルーレコード』

          「ここに居てよ、」 月の光が溶けた海から 宙を掬って 飲み干して 身体に銀河を宿したら もっともっとと宙を求めて そのまま地から足が離れる 2XXX年、夏。 人類の月への移住が可能になった。 幼い頃から「宇宙」というものに想いを馳せていた私は、この日を待ち望んでいた。死んだからって星になれるわけじゃなかったから、何度も生まれ変わってね。 月に四季はない。風も吹かない。 居住区が丸ごと透明なドーム状のもので覆われているからだ。 でも、その中では地球とほとんど変わらない生

          『ブルーレコード』

          「なんか好き」の「なんか」の部分【短歌編】

          最近の4時は青い。「4」はオレンジなのに。違和感。 これは、インターネットの海にはまだ投げていない短歌。いや、うそ、今投げた。私が詠んだお気に入りの短歌。 去年の夏、現代短歌の講義を取っていた。 私には大学でのマイルールのようなものがあって、その一つに「窓側の席に座る」というのがある。緑の葉っぱが揺れて、講義の中で言の葉も揺れて、何人かの学生は夢に揺れて。そんな時間が心地よかった。 さっきのは、最後の講義でつくったもので、歌会でたくさんの意見や疑問をもらえて嬉しかったこ

          「なんか好き」の「なんか」の部分【短歌編】

          「綺麗な手だね」

          手に柔らかさが現れている人が好き その生き方に豊かさを感じられるから 手に力強さが現れている人も好き そのあたたかさで優しく包んでくれそうだから 手に透明感が現れている人も好き その儚さを大切にしたいと思えるから 人の手が好き 見るのも触れるのも 手と手を合わせていたら そのまま血も繋がっちゃったりなんて歌詞もあったっけ 君と僕が最初に触れて繋がるのは 指先であって欲しい 離れる時も 最後まで 手が 手を 大学にて。近現代の文豪達が、作品内で使用した身

          「綺麗な手だね」

          個人に内在する「神」とそれに対する祈りの関係性

          【問】あなたには、好きなアーティストや活動者、作家はいますか? ※先に断っておくと、宗教・スピリチュアル的な話ではない(と思う)ので、そういうのが苦手な方はご心配なく。むしろ読み進めていただけると嬉しい。  以前、「死」というものを「影響の損失」と捉えて、文通のような形で対話をしたことがある。その思考と対話の記録でもある。 例え話をしよう。 冒頭で思い浮かべた人を当てはめて考えてみて欲しい。 彼らが、生物としての「死」を迎える前に、「引退」「脱退」をしたとする。 あなた

          個人に内在する「神」とそれに対する祈りの関係性