面接官と喧嘩をしまして...
心の中にある靴箱に、高さ8センチのピンヒールが置いてある。
色は黒。ギラギラのダイヤモンドが散りばめられていて、デザインや機能性は無視した派手さだけがそこにある。
他人から引っかかることを言われた時にその靴を脳内で履くことにしている。
その靴を最後に履いたのは、2019年の晩夏だった。
日中はまだまだ暑さが残る日。
転職活動で、ある出版社の2次試験を受けるために、住んでいた大阪から上京していた。
当時は新聞社に勤めていて、「なんか今の担当きついしやめるか〜」って軽い調子で