お灸堂 まり鍼灸院

きゅう師・はり師・あん摩マッサージ指圧師です。 東京都世田谷区で小さな鍼灸院「お灸堂 …

お灸堂 まり鍼灸院

きゅう師・はり師・あん摩マッサージ指圧師です。 東京都世田谷区で小さな鍼灸院「お灸堂 まり鍼灸院」を開院しています。http://mari.harinet.jp 温かい手で触れること・触れられることが心身に及ぼす影響に、常に敏感でありたいと思っています。

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セコンドのような鍼灸師に

『ロッキーVSドラゴ:ROCKY Ⅳ』 1986年日本公開のシルヴェスター・スタローン監督・主演作 『ロッキー4炎の友情』を、 スタローン自ら未公開シーンも加えて再編集し、 生まれ変わって昨年夏に公開された映画です。 ロッキーシリーズもボクシングも全く興味のなかった私でしたが、 たまたま誘われて、 本当に観て良かったと思ったのでした。 みどころはたくさんたくさんあるのですが、 一番はトレーナーとセコンドの二人。 ドラゴとの対戦のためにシベリアの大雪原に到着

    • 知っていることの外側には

      今、自分が知っている知識の量が球体だとすれば 未知の領域の大きさは その球体の表面積となります 知識の量が増えて、 球体の体積が増えれば増えるほど 未知の領域もまた広がってゆきます 知っていることは 知らないことに触れているのです 鍼灸学校で 裏は陰、表は陽と習う からだのお腹側は陰、背中側は陽 心は「君主の官」だと習う 「君主の官」は脳じゃないの?とずっと思っていた でも鍼灸臨床に立つようになって 患者さんに触れているうちに ああたしかにからだ

      • 映画「輝け星くず」

        恋人の突然の逮捕に呆然とする光太郎。 彼女の保釈が認められ、 彼女の父慎一とともに 大阪から四国まで 彼女を迎えに行く珍道中。 慎一はフリーダムでワガママで でも憎めないおっさん。 「彼女のお父さん」との気まずい道中、 光太郎は慎一にさんざん振り回されます。 けれども、 慎一がなぜ 電車もレンタカーも高速道路も嫌がるのか 高層階のホテルに泊まれないのか それがただのワガママではないことが、 物語が進むにつれて見えてきます。 かや乃が覚醒剤に手を出

        • 「ゴースト&レディ」

          劇団四季の「ゴースト&レディ」 高い志をもって 従軍看護師として 尊敬するフローと仲間達とともに クリミアの野戦病院に赴くエイミー。 周囲をぱっと明るくするかわいらしさと 純粋さをもった 素敵なエイミーは 時に不器用な仕事ぶりを叱られたりしながらも 一途に看護の仕事に身を捧げます。 けれども フローのまばゆいランプの陰で、 「私はフローのようになれない」 「フローのようにできない」 と、ひとり苦悩を深めてゆくのです。 登場人物がそれぞれにキラキラ

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        セコンドのような鍼灸師に

          ただのひと

          2024年5月21日の毎日新聞  フィギュアスケートの青木祐奈選手の記事 「頑張ったと誇れる日まで」 数々の結果を残し、 怪我で思うような成績を残せない時期も経験し、 大学卒業を機に競技人生に区切りをつけようと考えていた青木選手。 現役続行か引退か迷う中で、 オリンピアンに背中を押され、 自身も、 総立ちになった観客席 この景色が見たい 「私、頑張ったんで」と胸を張って言えるくらい 真剣にスケートに向き合ってみたい と、 現役続行を決意します。 そ

          めでたいめがでた

          綿の種が次々と発芽しています。 去年は発芽が待ちきれなくて 指で土をほじくったりして せっかく伸ばしかけていた根を切ってしまったりして 結局ひとつも発芽しませんでした。 今年は昨年のことを教訓に 土に触らずじっとじっと発芽を待ちました。 もうかわいくてしかたない🌱 収穫してから約半年眠っていた種。 体内にどのようなスイッチを持っているのか。 どこで 「発芽してよし!」と 判断するのか。 興味は尽きません🌱 今回が88本目の記事となりました。 末広

          めでたいめがでた

          わたわた

          綿の種をまきました。 発芽を待っています🌱 とっても楽しみです🌱

          「地球へ…」考

          竹宮恵子さんの漫画 「地球へ…」。 年月に全く色あせることのない 私の漫画人生の不動のナンバーワンです。 汚染された未来の地球 どこで暮らしどんな職業に就くか 生殖から家庭から個々の心のひだまで、 人生の全てを コンピュータに支配される世界。 そんな社会に生まれてくる 「ミュウ」という 超能力を持った新人類は、 コンピュータ「マザー」によって 徹底的に排除されるのでした。 生き延びたミュウ達は互いに呼び合い集まり、 宇宙船を奪って 「地球」を目

          「あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと」

          辰巳渚さんが、 初めて親元を離れて一人暮らしをする「あなた」のために 書いた本です。 初版は2019年ですが、 一人暮らしに本当に大切な 根っこのところは いつまでも変わらないのだなと感じました。 親元を離れてからの はじめの3週間、 つぎの3ヵ月、 これからの6ヵ月、 1年経ったら、と その時々で試行錯誤しながら、 家事を少しづつ効率よく、 自分らしくステップアップしてゆけるように。 食事、洗濯、掃除、防犯、健康、お金の使い方、ご近所付き合い…

          「あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと」

          「負け戦」そっと支える

          2024年3月6日 毎日新聞の朝刊 認知症の当事者とその家族と対話を重ねてきた 認知症専門医の繁田雅弘先生のお話 「いずれ年を取るといろんなことができなくなる。 その時に大きくがっかりしないために 少しづつがっかりすることが必要かも知れません。」 できなかったことを言葉にする。 助けてと言う。 それは自分の弱さを見せること。 それは関係性によっては 非常に難しいこと。 受け止め難いこと。 けれど 本人が「がっかり」し、 周囲も「がっかり」。 小さ

          「負け戦」そっと支える

          「マッチング」

          主人公以外、皆、目が死んでいる 皆が嘘をついている 誰も信用できない 人に、事件に、翻弄され叫びまくる 主人公と一緒に ラストに向かって全力疾走するような 怖い映画を観ました 物語の最終盤 片岡礼子さん はげかけたばさばさの白髪まじりに うつろな目 でも丸まった肩と 細い足に赤い靴は 少女のよう 実の娘を前に 一瞬感情をあらわにしますが それは本心から? あなた本当に母親? だって皆が嘘をついているのだから 後から すごい怖いと思ったの

          あまっにがっ

          土佐文旦の皮で文旦ピールをつくりました お砂糖の甘さと文旦の香りと爽やかな苦さが とまらない! 昔から 「春は苦いものを摂ると良い」 と言われています 例えば山菜や三つ葉やクレソンなどの苦み これらの食材の苦みは 新陳代謝を促し、胃腸の働きを整え、 体内の不要なものの排出を助けます 冬の寒さに縮こまったこころとからだを 春のこころとからだに切り替えるのです 爽やかな こころとからだにダイレクトに届く 苦み ぜひ摂って頂きたいです

          「一月の声に歓びを刻め」

          誰かが誰かを思うときの そして 相手と話しているようでいて 実は 自分の内側をのぞき込んでいる そんなときの 息づかいというか、吐く息の熱さ、吸い込む息の冷たさ、 そばにいるだけで感じる体温、匂い、空気の糸。 死なないのなら生きなくちゃ、と 自分を動かす何か。 そんなことが すごくすごく伝わってくる映画を観ました。 すぐに「こんな映画だったよ!」と説明できないけれど、 自分の中で ゆっくりゆっくり温め 消化したい映画でした。 カルーセル麻紀さん

          「一月の声に歓びを刻め」

          マラソンの芸術点

          1月28日日曜日のラジオ深夜便 23時台 スポーツジャーナリストの増島みどりさんが 「マラソンって記録ともうひとつ芸術点があるような気がするんですね。」 と言ったのです。 何気なくラジオを流しっぱなしにしていた私は、 その言葉にはっとしました。 「42㎞で何を表現したいのか。」 「その人の考え方とか生き方とか、どうやって練習してきたのか。」 「ゴールした記録ともう一つ「芸術点」を マラソンは表現できるスポーツだと思うんです。」 「練習で1か月1000㎞とか

          マラソンの芸術点

          顔を合わせて

          このたび地域のお祭りにて 🌺ビューティサロン🌺を開くので そこで指圧・マッサージをしてくれないかというお話を頂きました。 ネイリストの方とハンドマッサージの方も 参加されると聞き、とってもワクワクして 「ぜひ参加させて下さい!」とお返事しました。 担当の方とは電話での打ち合わせでしたが、 会って話したい用事もあり、日時のお約束をしました。 当日の細々とした話をして、一区切りついたとき 担当の方が、 「顔を合わせて話すって大事ですね。」 と言ったのです。

          「笑いのカイブツ」

          映画「笑いのカイブツ」 もうね、 いいから今すぐ観て。 「笑い」を生み出すために 5秒に1回ボケることを自分に課すツチヤ君。 純粋で不器用で、よろけて七転八倒。 それでもあらゆる紙にネタを書き続ける。 頭の中はネタでいっぱい。 そんな彼に先輩がきく。「自分、何アピール?」と。 答えられないツチヤ君。 だってこうとしか生きられないから。 そんな息子を見つめるオカン。 息子の部屋に黙って掃除機をかけるオカンが最高にいい! オカンも純粋で不器用。二人は最高

          「笑いのカイブツ」