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「負け戦」そっと支える

2024年3月6日 毎日新聞の朝刊

認知症の当事者とその家族と対話を重ねてきた

認知症専門医の繁田雅弘先生のお話

「いずれ年を取るといろんなことができなくなる。

その時に大きくがっかりしないために

少しづつがっかりすることが必要かも知れません。」


できなかったことを言葉にする。

助けてと言う。

それは自分の弱さを見せること。

それは関係性によっては

非常に難しいこと。

受け止め難いこと。

けれど

本人が「がっかり」し、

周囲も「がっかり」。

小さな「がっかり」を積み重ねて

少しづつ「がっかり」に

慣れていく。

そうやって互いに

認知症を、老いを、受け止める基礎体力を

少しづつ少しづつ

つけていくのかも知れません。


「繁田医師は誰でも人生の終盤は

負け戦をどう戦うか

という難問に直面すると考えている。

思うままにならない日々に

どう折り合いをつけていくか。

そこで自分の弱さを認めるには、

確かな強さが必要だ。

誰かが本人の思いを受け止めて支援しなければ

強くはなれない。

診察室はその支えになろうとしている。」


すごいな。

「負け戦」なんだ。


私も

灸で

鍼で

支える

鍼灸師でありたいです。







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