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HSPと「べき思考」と「怒り」

こんにちは。おかゆです。
転職や副業、独立など働き方・生き方を見つめ直す際に活かせる対話を行っています。

私個人の特徴的なところとしては、HSS型HSPとMBTI(公式)のINTJを自認しています。嬉しいことは全力で喜び、悲しいことには感情が翻弄され、あまり怒ることはないです。

ないはず、なのですが…
今回はひさびさに激しい怒りの感情がこみ上げたので、どなたかの感情消化の参考になればと思い、綴ります。

個人的には、悲しみや不安の感情は引きずりやすいのですが、怒りに関しては冷静に分析して落ち着くのが早いです。

今はわりと平時に戻ってきたのですが、怒りの瞬間が爆発的でまさに「頭に血が上る」ような感覚でした。頭痛が起きてクラクラするような状態だったので、このあたりもHSPあるあるなのか、今日のコンディションのせいなのか…?と思いながら、お届けします。

【大前提】
・これは特定の誰かを糾弾するためのものではありません
・怒りは思考で消化できるよ、というお話のつもりです


なにがあったのか

怒りのきっかけは、賃貸契約に関する出来事でした。

今まで気に入って住んでいた物件の周辺環境がここ数年で変わってしまい、契約更新を機に引っ越すことにしました。たまたま良い物件があり、とんとん拍子で契約が進んでいました。

いざ、契約の最終段階。契約締結のタイミングで、説明された記憶がない注意事項に気付き、心がざわつきました。この時点では「えっ聞いてないよな?」という混乱の感覚。

ここからの流れで怒りが爆発します…💣

怒りポイント1│それって説明したことになってる?

ざっくりなやりとり

📞lulululu…
🐧「こちら説明を受けていないのですが、AプランからBプランに変更可能ですか」
👨「お申込書に注意事項の記載がありましたので、ご了承いただいているものと認識しておりました」
🐧「……見落としは私の落ち度で、既に書類を提出しているので契約は結びますが、そういった契約の重要な部分は口頭でご説明いただけるものだと思っていました」


この時の怒りポイント

・細やかな部分までちゃんと見ずに進めた自分への怒り
・重要事項をきちんと伝えずに契約が進められていた不安感


ここまでは、自分がささっと目を通して契約を結んでいた安易さと、金銭に関わることであるのに「書いてあるから承知している」という対応に不満がありました。

けれど、私が見落としていたらそれは私の落ち度。その他にも対応として不足している部分があり、淡々と事実を突きつけました。今後の顧客対応で改善してほしいため。

思い通りに行かずポジティブに燃える時と不満に感じることがあるのですが、今回は理不尽に感じて後者の感情がこみ上げてきて、かなり淡々としゃべっていたと思います。(言葉遣いもいつもより論理的)

怒りポイント2│実際説明されてない

📞を切ってから、いやでも私が提出した書類の中にそんな記載はあったか…?と記録を辿りました。な、ないよ…?どれ?記憶とんだ?
送った書類の控えやメッセージの記録を3回ほど見直し、改めて業者さんに問い合わせました。

結果、私はその注意事項が書かれた書類を見ていなかったことが判明。担当者さんが代筆されていました。

🐧「いや、そりゃ聞いてないです!!!!!」


この時の怒りポイント

・申込書に記載ありました、と電話で言われていたけれど、実際に私はその書類を見ていなかった(意図的でないにしても、嘘をつかれた)
・私に落ち度があったような流れだったのが実は違っていた


この事実を知った時には、感情をそぎ落として
・結論、プランは変更可能なのか
・通常時の対応フローから漏れがあったのか
を聞こうと心に決めました。
体調のせいなのか、思考をぐるぐると巡らせていたせいなのか、このあたりから頭痛が生じます…💣

*管理会社の審査において不足事項があった場合に代筆をする場合がある、というのは審査の時点で聞いていました。事後報告と説明がなかったのが気になる。

決断を求められる

そこから担当者さんとお話して方向性が決まります。

👨「この度は失礼いたしました」
🐧「結論として、変更が可能かどうかと、こちらの対応がどうしてこのようになったか経緯をお聞きしたいです」

感情的な謝罪の言葉よりも、事実を聞きたい想いが先行して、話が始まる前にこちらの意向を差し込みました。
私はMBTIでINTJタイプで、「T」は日本語では論理型と表現されます。
論理型の傾向は 客観的・解決思考・合理的 であり、まさにこの瞬間の私は「必要な情報を先に示してくれ」とかなり合理性を求めていたと思います…💣

担当さんは担当者さんの視点で仕事を全うしようとされていたので、ことの経緯をざっくり解説します。
近年、不動産賃貸業は新型コロナウィルスの影響もあり、内見(物件の部屋の中をみる)をせずに契約するなど「早いもの勝ち」の風潮が強くなりました。

契約の審査は以下の流れで行われます。専門ではないので間違った部分があったらすみません。

借主→不動産屋(仲介会社)→管理会社→大家(貸主)・保証会社(ある場合)

この流れで、早く審査を申し込んだ順かつ審査通過の方が晴れて契約を獲得できるのです。担当者さんは、私が申し込んでいた物件が後に内見予約が入っていたこともあり、対応を急いでくれたようです。

ことの経緯は理解したので、これからどうする?という話になりました。

👨「変更可能ですが、再審査になるのと、次に通過するかどうかはわからないとのことでした。どうされますか?」
🐧「(社会人としては波風立てずにこのまま契約すべき?
一度やり直すと審査の信用に関わる?
けど違和感を残すくらいなら、落ちても別の物件をまた探せばいいしどうにかなるか…)では、変更依頼をお願いできますか?」

再審査には多少なり手間も時間もかかるし若干のリスクがあり悩みましたが、その場で決断しました(この間3秒)。
いつもは重要な決断は持ち帰って自分一人の時間で決めるのですが、この時は急務でしたので決めるしかない状況でした。頭使った…

強みと弱みを見る

今回は色々な状況があってこうならざるをえなかったのかもしれませんが、個人的見解によれば以下が問題点だと思います。

  • 契約内容を借主に対して十分に説明せずに契約を進めた

  • 代筆するにしても、事後報告がなかった

  • 申込書を借主は確認していないのに、借主の落ち度のような対応をした

  • その他、重要な案内がいくつか抜けていた

業界の構造として、スピード感が増す程に抜けてしまう部分があるのではないかと懸念しています。トラブルが生じると他の対応への支障が出てしまいますし、何よりも不動産業は「信用」が重視されると思います。借主へ齟齬のない案内を徹底し体制を見直す必要性を感じます。

そして、改めて自己理解と他者理解が深まった、と感じました。

担当さんを責める論調になってしまったのですが、私なりのその方への他者理解をあげて今回の件はこちらで完結させようと思います。

強み

  • 初対面でも緊張せず落ち着いていて話しやすい

  • 感情的にならず丁寧な対応ができる

  • スピード感のある対応ができる

弱み

  • 細やかな部分が抜けてしまう場合がある

  • 経験を積み上げている段階でわからない箇所もある

弱みに関してはこれから経験を積んでいけばカバーされるはずなので、今回の細かい顧客対応を機になにか今後に繋がるといいなぁと思います…🙏
やや詰めてしまってすみませんでした。穏やかに対応していただきありがとうございました。

べき思考がある

今回は私のべき思考が強く出てきたと実感しています。

「金銭が関わるものであれば、書類に記載があったとしても、申込前に口頭で注意事項として説明すべきものでは?」

「急ぎだったとしても、その後に報告することはできたのでは?」

「スピード感を持って進められるのは強みであるけれど、諸々の部分で細部が抜けてしまう人なのかな。これがその人の個性なのかもしれないけれど、それって職場としてダブルチェックをするとか体制でフォローを…」

とグルグルしていました。

最近は心穏やかに過ごしていたのですが、「べき思考」が強いと、怒りの感情を持ちやすいと思いました。

自分と他者は違う。先ほどの担当者さんの強みと弱み(勝手に分析)を見ると、自分とは正反対だと感じます。だからこそ、こうあるべき、をあてはめるのは傲慢であるし、こういうこともある、と受け止めることも必要ですね。

感受性が深い人が怒りを消化するには

怒りの消化方法は
➀怒りの水面下にある感情を知る
➁他者に聞いてもらい客観的視点をもらう
➂書き出して整理する

です。

➀怒りの水面下にある感情を知る

アンガーマネジメントでもよく聞く表現ですが
怒りは二次感情」です。

一番最初に生ずる一次感情があって、その後に二次感情として怒りが湧いてくるのです。

今回の場合、私の一次感情は
「正確性を大事にしているのに、それがうまくいっていない悔しさ」でした。

自分の確認不足であれば自分のせい。
細かく気付くのが得意なのにできていなかった悔しさ。

外的要因によってうまくいかなかったのであればタイミングのせい。
これも、自分がもっと気付けていればよかったし、嘘はつかないでほしかったな、という正確性を求める気持ち。

何故今回のことが起きてしまったのか?という経緯が知れたので、この部分は解消されました。

私の場合は、一次感情に気付いたのは怒りが爆発した少し後くらいでした。普段から常になにかしら考え事をしていて、昔より速くなったと思います。

➁他者に聞いてもらい客観的視点をもらう

契約方法として今回のことってどうなの?
私が細かすぎる…?
面倒臭い客であるのは間違いないけれど…

とぐるぐるしていました。
こんな時は一人思考に陥る前に、カラっとしている友人に連絡をして意見を聞いています。

🐧「かくかくしかじか」
🐱「それは契約として怪しいんじゃない?」
🐧「管理会社や大家さんの視点から見れば、この制度自体は理解できる」
🐱「物件は他にもたくさんあるから大丈夫」

ズバッと正直に言ってくれる、スピーディーな友人に感謝です。

➂書き出して整理する

3つめは、まさに今私がやっていることです!
ことの経緯、どう思っていたのか?どうしてほしかったのか?

というのを脳内でループするのではなく、書き出してここに留めてしまう。

内向型やHSPの気質もあって、私は悩み事があるとずっとそれを考えてしまう癖があります。悩む必要があることはずっと考えるし、悩んでもどうしようもできないことはこうして書き出すようにしています。

悩んでいる方は、それが対象可能か?不可能か?を判断して、対処するのがおすすめです!

物事にはメリットとデメリットがある

今回怒りが湧いてきたのは、自分の為でもあったけれど、今後「細やかなことに気付く人が同様の思いをしないように」という改善要望でもありました。

今回、申込書に記載がありましたよ、と言われて、私は
「そんなはずはない!」と根拠を示し事実を知ることができました。
主張しなければ埋もれてしまっていました。

一方で、こんな細かい追及をしなくてもいいんだろうな、という考えも浮かびました。忙しい、逆に物凄く余裕があったら
「そうですか、ではそれで」
と流せていたとも思います。

けれど、今の私は流せなかった。
自分が正しい、という思い込みはエネルギーになるけれど、誰かを巻き込むことでもある、というのは心に刻みたいと思います。

また、物事にはメリットとデメリットがある というのも学びでした。
Aプランにもメリットがあり、Bプランにもメリットがありました。その細かい条件やデメリットの部分を説明されず、今回の行き違いが生じました。

なにかを選択するときは複眼的に「これのメリットはここだけど、じゃあデメリットは?」と自ら問いかけ、必要な場合は周りにも尋ねるようにしようと思います。それが"気付く人"の社会における役割であり使命かなと、個人的に実感しました。

怒って人に感情をぶつけると、結局怒ってしまったこと自体に自分がダメージを受けます。けれど、比較的事実ベースで必要なことを伝えられはしたので「自分ちゃんと主張できた」という視点もありました。

審査通るといいなぁ。通らなかったらまた探そう。


個人的怒りの感情と怒りの対処法、というところで綴ってみました。
どなたかの参考になりましたら幸いです。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう!

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