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【Twitterの科学】フェイクニュースの拡散力、影響力の男女差、使い過ぎで離婚率アップ、有名人のツイートの特徴etc.

今回は、最近読んで面白かった「Twitterに関するデータ」を5つほどまとめてダーッとお届けします。

1. Twitterでさえ発言の影響力には性差がある

「男女平等を目指そう!」っていう風潮がある一方、どうしても女性の影響力は小さくなりがちなのも事実。そんな中でペンシルベニア大学の研究(R)では、「Twitterだったら男女の影響力に違いがなくなるか?」ってところを調べてくれておりました。

ここでは医療政策や医療サービスの研究者3,148人の中からTwitterユーザーを特定し、Twitterのアプリケーションプログラムインターフェイスを使用し、各個人のTwitter使用に関する指標を分析しています。

その結果をまとめると、以下のような感じ。

  • 女性研究者は男性研究者とほぼ同数の人をフォローし、同数のツイートをしているにもかかわらず、女性のツイートに対するいいねは年間45%少なく、リツイート数は48%少なく、フォロワー数も約半分だった

  • この違いは、正規の教授職にある研究者の間で最も顕著に確認された

というわけで、SNSなら実生活よりかは平等に意見が届きそうな気もしますが実際にはSNSの利用が逆効果になってしまってるかもしれないわけっすね。

とはいえ、残念な結果ばかりでもなく、

  • 若手の研究者ほど、男女の影響力の差が小さかった!

ってことも確認されたんだそうで、今後は世代の転換に伴って男女の影響力の差も変化している可能性を感じました。

まあツイートのスタイルとか、他のジャンルにおいてはどこまでこの結果を当てはめられるかとかは謎ですけど、確かに私がフォローしているユーザーさんの中でも女性よりも男性の方がフォロワーが多い印象で、匿名で発信するなら目的に応じて性別をごまかすのもありなのかもなーとか思いましたねー。


2. 間違った情報は正しい情報よりも広く、早く、深く拡散する

「フェイクニュース」って単語は最近よく聞きますけど、MITの研究(R)では「情報の真偽によって拡散のスピードにどのくらい違いがあるの?」ってところを調べてくれておりました。

これは2006年から2017年にかけてTwitterで拡散された126,000件のニュースストーリーのカスケード(300万人以上が450万回以上ツイートしたもの)を調査した研究で、ストーリーの真偽に関しては6つのファクトチェックの機関を利用しております。

その結果、非常に面白いことがわかりまして、

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