いつも
「いつも笑っていました。」
となりに座るそのひとは、唐突に口を開いた。
「いつも怒っていました。」
「いつも泣いていました。」
「いつも、いつも、いつも。」
「いつも互いの感情を感じられるところに、わたしたちはいつでもいました。」
そして、その頬につっと涙が流れる。
「だから、わからないんです。」
「これからどうすればいいのか。」
「泣けばいいのか、笑えばいいのか、怒ればいいのか。」
「わからないんです。」
そう、感情のこもらない声でその人は言う。
わたしはただ、となりに座っていた。
ばかみたいに、座っていた。
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