短編小説『月明かりに照らされて』
カーテンの隙間から、月明かりが差している。
その殺菌灯のような薄紫の淡い光は、美月の右の頬を掠め、肩を超えバスローブの合わせ目からのぞく豊かな山裾に達していた。
それは白いバスローブと、それに劣らないほどに白い美月の肌を、薄いマリンブルーに染め上げていた。
美月が傍らで心地よい寝息を立てながら眠っている。
妻のバスローブを着て、私のベッドにいる。
私は、もう一度彼女の豊かで形の良い乳房を見たいと思った。
月明かりにそれを晒してみれば、どれだけ美しい事だろう。
そ