私が思う「教育の機会」とは
こんばんは。アフリカ・コンゴ民主共和国に滞在中のコンゴのお洋服やさんむらかみあやです。コンゴ滞在も残り9日となりましたが、やはりお腹は毎回ゆるい日々が続いております(笑)
さて、今回は私が思う「教育の機会」についてお伝えできたらいいと思っています。私は慶應義塾大学総合政策学部長谷部葉子研究会コンゴプロジェクトに所属していますが、最新のリサーチクエッションが「アパレルビジネスを通じて雇用・教育機会増加に取り組むことで、まちづくりはできるのか?」というものです。
アパレルビジネスは aymadeincongo.com をご覧いただけますとわかるかと思います。で、今回触れたいのは「教育機会」のところでして、「定義は?」「具体的に何を思っているの?」という疑問が多いので説明させていただきます!
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Ay売り上げで現地小学校でワークショップ実施
今回の渡航では、お洋服づくりの他にアパレルブランドAyの売り上げで小学校にてワークショップを実施することを計画しておりました。いわゆる「支援=お金を送る」ことは私の選択肢にはなく、自分が渡航して私自身から何を伝えないと意味がないと考えています。お金の使い道が明確ではなくなってしまうのを防ぐためもありますし、自分も成長できるからです。計画当初、洋裁ワークショップをしたいと考えておりましたがMelodia小学校では現地のマザーが毎週やっているとのことで私が出る幕はないなと、授業参加のみしてきました。私がお洋服を一緒に作っているNGOが授業も運営しており、地域づくりを積極的に行なっています。
で私は何をやったかというと、「アートワークショップ」です。
なぜ、アート?
私自身絵を描くことだったり色を選択することだったりコーディネートを考えることだったり、小さい頃から大好きなことでした。洋裁ワークショップは職につながる可能性が高い一方、アートというと何につながるのかあまり明確ではないように思います。皆さんが美術の授業で何を感じていたでしょうか?自己表現の場、唯一自由に・集中できる場、自分と向き合える場・・・etc 美術は人を豊かにする力を持っていると私は信じています。
今回のワークショップは初めての試みでしたが、多くの意義を発見し体験することができました。
「教育の機会」=「ポテンシャルを逃さない」
美術の授業がある小学校もありますが、私がワークショップをした小学校では授業はありません。もし子どもが才能を持っているのに気づけなかったら?自分の可能性を一生見つけられないままだったら?自分のポテンシャルに気づけないことが一番あってはならないことだと思うんです。
絵を描くことが、色彩に強くなったり、デザイナーになったり等仕事につながれば何よりですが、心のよりどころだったり、自分を表現できる場であってほしい、というのが私の願いです。
以上の理由から、アートワークショップを実施しました。
キラキラの目
このワークショップの意義が観れたのはやはり子どもの表情。ある男の子が描いた絵を「マダモゼル アヤ」と言って見せてくれた時。初めて筆を使って絵の具で絵を描いたといっていた彼の絵は優しく私を黄色と茶色を使って描いてくれていた。彼と会うのは2回目で私のことを覚えてくれていた。
ワークショップの初めに、説明をした。赤、青、緑、黄色、白、黒の6色を使ったのだが
Aya「赤と青を混ぜると何色になるかわかる人?」
生徒1「白!」
生徒2「黒!」
張り切って答えてくれた。答えを知るために実際に混ぜて紫になるということを学んだ。
「色を自分で作ることができる」と学んだ彼らは自由に自分が描きたいものを描いていく。私が黒板に紙を貼ってお花を描いていたら多くの生徒がお花を描いていたが、こちらの教育は「先生が絶対」という文化の表れだ。通訳をしてくれた先生が「車、家、自分、なんでも描きなさい」と言ったら車、家、自分を描いていた生徒が多かった教室を発見した。自分の発言も恐れる子が多いことが見受けられたから、アートワークショップを通じて自由な、自分を表現できる時間をもっと増やせればいいなと思う。
まとめ
「教育の機会を増やす」ことは「子どもたちのポテンシャルを逃さない」ということであると(私の中での)言えます。それが大学生、一個人、私ができる最大のことだと思います。
あと9日、精一杯過ごしたいと思います!
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