日記「私が彼女の光になる」

社会人歴、介護現場歴4年目の私

今年入ってきた、3人の新卒の子たちと
関係性をつくるべく!という狙いもあり

入社直後から一年半働いていたデイサービスに
2年越しに出戻りしてきた
なんとも微妙な立場の先輩に
なっているわけですが………


一人、なかなか職場に馴染めず
仕事にも積極的に取り組めず
他の同期と比べて一歩進めない子がいて。

先輩方も指導に音を上げてしまっていた。

その状況が
ちょうど3年前の私の姿と重なって。

ただの音楽好きな学生から
まったくの異業種にたった一人で足を踏み入れて
右も左もわからず
分からないことも何なのか分からない。

できてるつもりでも、色々言われるから
不信感、反発心がうまれて
それが無意識に言動に現れてしまって

職場の人たちとの関係性がどんどん崩れていく。

でも自覚がないから
周りの存在がさらに恐怖になっていく。

その分からなさ、恐怖は
長年経験のある先輩方には
きっと分からないだろうと思う。
4年目の私だって
分からなくなりつつあるから。

どうにかしてあげたい、という思いが強くて
上司に相談したら
どんどん関わって指導してもいいよと
言っていただけたので。

よし。やるぞ。

できてないこと、足りていないことに
気づいてもらえるように
たくさん伝えた。たくさん注意もした。
ちゃんと褒めるところは褒めて。
週に3回はゆっくりお話もした。

2週間後。

わ、わからぬ、、、、。
か、かわらぬ、、、、。

伝えたいこと、気付いてほしいことを伝えても
そもそも受け皿がないと全部流れていく。

その受け皿の作り方が、わからない。

わかりすぎるのに、わからない。

どの言葉が、彼女にちゃんと届くのか。

だって彼女は、私じゃないし。

3年前の日記を探し出して読み漁った。
まるで小説を読み終わった後のごとく
胸がいっぱいになっていて、頬を涙が伝った。

よく頑張った。過去の自分。

過去の自分への感謝と同時に
わかったこと。

もっともっと、時間が必要だ。

そして、彼女にとってのモチベーション
彼女が頑張る「理由」が、一番必要なんだ。

私は、周りが私に対して
時間を使ってくれることに対して
感謝を感じた瞬間から
変わり始めたんだと気付いた。

私には、今の上司がいた。
この人に認めてもらいたい、
この人に恩返しをしたい、
心からそう思えたから、腐らずに頑張れた。

彼は、あの時も、今も、
私にとっての光だ。

そうか。

私が彼女にとっての、光になればいいんだ。

それが、自らの経験を語ることなのか。
彼女を認め、褒めることなのか。
得意なことを活かせる環境を作ることなのか。

まだそれは、彼女と
もう少し話をしていかないと、わからない。

ただ、彼女を変えようと頑張るのではなくて
彼女自身に
変わる理由を見つけてもらえるように。


もちろん、ある日突然変わることはできない。
グラデーションだ。
そのスピードは三者三様で
きっと現場の人たちには
信じられないくらいゆっくりに見えるだろう。

その少しずつの変化に、私は、
誰よりも先に気付いて
誰よりもたくさん認めてあげよう。

いつも見ているよ、と。
伝えなくても、感じてもらえるように。

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