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人類史上最大の広報作戦「月をマーケティングする」#マーケティング#広報#おすすめ良書

年末年始にどの本を読もうか毎年悩むんですが、今年はコレ!

ずいぶん前に本屋で出会い、タイトルからかなりインパクトあったので、一瞬にして心奪われたやつだけど、2年ほどデスクの上で文鎮代わりに使われていたこやつ。やっと読めたので紹介します。マーケティングや広報に関わる方、アマゾンプライムでスターウォーズ祭りしている方なら、ぜひ一読あれ。

まず冒頭一行目から心もっていかれます。

”私たちはアメリカ合衆国をマーケティングしていた" by ユージン・A・サーナン(アポロ17号船長)

もうかっこいい。なんかこれから壮大なマーケティングに纏わる物語がはじまる感満載な一説から始まります。

この本は、人類の誰もが知っている「アポロ計画」をマーケティング視点で紐解かれたものとなっており、アポロ計画を人類史上最大にして最も重要なマーケティング・PR活動の事例として紹介されており、政府・産業界・報道機関がかつてないほど密接に協力しあい、一つのチームとして成し遂げたプロジェクトの成功事例としても語られています。

いわゆるビジネス書的なマーケティングに纏わる本が苦手な私からすると、SFとして宇宙事業が語られていた時代から、NASAが創設された経緯アポロ計画における資金集め宇宙飛行士のブランディング活動アポロ計画に出資していた企業のマーケティング活動NASA広報担当と記者のメディアリレーション全世界が観たアポロとのテレビ生中継の裏側など、実際にあった物語に沿って描かれた本なので、500ページ近くもあるのに一気読みしてしまいました。おもろかった。。

当時(1950〜1960年代)のアメリカは、ソ連との冷戦やベトナム戦争、人種差別等大きな社会問題が山積しており、国内の中でも政府や軍に対して賛否両論が渦巻く中、唯一人々が共通して希望がもてるプロジェクトにするために、ケネディ大統領が始めたこの「アポロ計画」。
世界中の人々のロマン、さらにはもっと大きな地球人としての希望みたいな何か大きなものをこのプロジェクトが背負っていたことから、当時、現場の人々のプレッシャーは半端なかっただろう、、、

50年以上も昔の出来事だけど、NASAや契約企業の広報担当は、世界から注目を集めることになった「アポロ計画」を人々に正しく伝えるために、ブランドジャーナリズム、コンテンツマーケティングの手法を駆使して、四苦八苦し、模索しながらプロジェクトを前に進めていく姿が描かれており、今のマーケティングや広報担当者にも通ずることが沢山散りばめられています。

冒頭の痺れるコピー「人類がまだ火星に行っていないのは、マーケティングの失敗なのだ。」といえるくらいのスケール感をもって日々の業務に従事していこうと思わせられました。。

会社の予算達成していないのは俺のせいなのだ精神で休み明けからがんばるぞ。

2020年元旦。




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