見出し画像

現在進行形の、この、恋と呼んでもいいかもしれないものについて 3


白い猫の巻


天の橋立

美しい砂州

引き潮に流される海月

蝉なら

ひぐらし

まつぼっくりは

全音符


橋の手前のちりめん問屋で

あなたに唐草の巾着を買う

 いいね
 うれしい

と言ってくれる

わたしは白椿の巾着

おそろいで持とうと

ワクワク


人波が引き始めた頃

お寺の境内で白い猫と会う

あの

母と兄が捨てに行った
けれど、さっさとおうちに帰ってきた
あの、白い猫

じっと
私を見て
一瞬
立ち上がって、
また、寝転んだ

その、一瞬、
白い猫は
すべてを
おしえてくれた



ゆけ

迷うことなく

このまま

まっすぐにと 












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?