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皆様の執筆された心に留めたいnote記事を集めさせて頂いております。 素晴らしい作品に感謝です。
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2022年12月の記事一覧

安楽死を行うのは誰か~安楽死制度を議論するための手引き04(第2部)

安楽死を行うのは誰か~安楽死制度を議論するための手引き04(第2部)

論点:安楽死を実行/介助することができるのは医師に限定すべきか

 前回の記事では、「安楽死を実行するのは誰か」というテーマにおいて、医師全員にその資格を与えるべきか、与えた場合と与えない場合でどのようなメリット、デメリットがあるのか、について解説しました。

 医師全員が安楽死を実行できるようにするにせよ、実行するための資格を別途準備するにせよ、大きな混乱が起きることは必至です。安楽死賛成・反対

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#ダースの音楽話 #38 奇妙な人々とすごした奇妙な日々、それが病人

#ダースの音楽話 #38 奇妙な人々とすごした奇妙な日々、それが病人

The Doors 『Strange Days』(1967)

僕の入院初期を象徴するかのようなアルバムだ。
病院に搬送され、意識が戻り目を覚ましてから数日はとにかく奇妙だったのだ。
奇妙な人がやってきては奇妙なことを言う。
奇妙な器具を身体につけられ、奇妙な機械の中に身体ごと突っ込まれるのだ。
ぐるりと回った世界の中でぐにゃりと歪んだ日常が始まり、僕は耐え切れずに吐き続けていた。
でも夜になると

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ほぼ毎朝6:30に15分くらい考えるラジオ。
内容は、緩和ケア・暮らしの保健室・社会的処方・コトバとコミュニティ・生と死・・・・などなど。

今日のテーマは「苦しみとは主観と客観のズレ」
人が感じる苦痛は、主観と客観のズレから生じる、との考え方がある。では、その苦しみを無くするには?先日取材したダンスウェルに、その大きなヒントを見つけました。

★社会的処方研究所オンラインコミュニティはこちら:h

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安楽死を行うのは誰か~安楽死制度を議論するための手引き04(第1部)

安楽死を行うのは誰か~安楽死制度を議論するための手引き04(第1部)

論点:安楽死を実行/介助する資格を全国の医師全員に認めるべきか

 安楽死制度が実現した場合の運用を考える際、「誰が安楽死を実行するのか」の問題が常に付きまといます。
 海外においては、基本的に医師が実行(処方)する運用ですが、やはり医師によって「私は自らの患者に安楽死を行うことを拒否する」方もいるようです。
 おそらくは日本においても、安楽死制度の運用が開始された場合に、それを積極的に行っていこ

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