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2024年4月の記事一覧
不確定日記(せいぜいたんぱく質を摂る)
仕事もしたし洗濯も炊事もしたが、一日中ずっと、頭の半分で髪型のことを考えていた。自画像のわたしはパーマボブなのだ(わからなくてもそうなのだ)が、実際は襟足の長いウルフショートで、切り揃えてボブにしたいので伸ばしている最中で、とにかく鬱陶しい。
髪型をよく変えるほうだし、毛量が多いので、伸ばそうとした時点で途中の野放図な状態を覚悟はしていたが、それでもやっぱり我慢し難い。しかし、美容師さんと「
不確定日記(回りたくない)
以前ひどいめまいが起きたとき、部屋が数分間ぐるぐる回っているように感じて、起き上がることができず、たいそう気分が悪かったが感動した。それまでは、大袈裟な例え話だと思っていた。世界の一面がめくれて知らなかったものが見えた。
三半規管が弱いので、回る乗り物は苦手だ(あと、胃のX線検査も)以前、某テーマパークにある某魔法使いのアトラクションに乗って、わたしは箒に乗って空を飛ぶのが好きではないと知っ
不確定日記(晴れた熱海)
友人たちと熱海に一泊して帰ってきた。海にはり出した、一度潰れて再開されたホテルは巨大で、ほどほどに古臭く、煌びやかで軽薄で、衝動的な一泊旅行に何もかも最適だった。
海しか見えない風呂に入り、畳に敷かれた花柄の布団でゴロゴロし、赤絨毯敷きの広大なホールでビュッフェに迷った。ロングドレスを着たピアニストの演奏する「異邦人」に影はなく、私たちも陽気に歌って拍手した。白いカイザー髭の老人が嬉しそうに
不確定日記(嗅ぎたくてやってる)
マーマレードを煮た。気の長い料理は合間に他のこと、もしくは休憩ができるので気が楽だ。
甘夏と八朔を2つずつ、皮を剥いて、果肉(今調べたら粒の部分を「砂瓤」と言うのらしい。難しい。)を房から外す。八朔は粒がしっかりしているのでぱかっと外れて気持ちいい。甘夏はみずみずしいので、またあたりが水浸しになるが、よいにおい。
皮、果汁と果肉、それぞれ重さを計り、合計から砂糖の量を計算する。皮は刻んで何度
不確定日記(押し流す)
いつもは飲み忘れるほうだが、二日酔いだったので、ひたすら水を飲んでいた。毒素を押し出すために飲む水がうまくて不思議だ。ワインはやっぱり残りやすい。顔を洗って寝たつもりが、唇の溝に赤ワインの色素が入り込んでおり、横になったまま爪でこそげとる。なかなか頭痛が引かず、仕事を少ししては横になって水を飲んで、を繰り返した。
頼んであった有機野菜の詰め合わせ便が届いて、冷蔵庫が混雑している。このために今
不確定日記(ほんとうに不確定な日記)
日記を書かなかった日のことは何も覚えていない。本当に何もしていなかった可能性もある。書けば嘘でもその記憶が残るかもしれない。実際、夢日記を細かくつけていたらどの景色が本当の記憶かわからなくなり、夢で見たエスカレーターが本当にあるような気がして駅の中で迷ったことがある。
夜21時時点で覚えている今日したことは、ヨーグルトレーズンを食べすぎたことくらいだ。いくらなんでも食物繊維の摂りすぎだと思う
不確定日記(破れ餃子スープ)
相変わらず甘味を欲していないので朝食はグラノーラではなく、焼いた野菜とハムエッグ、干しアミエビとチーズをのせて焼いたトーストにした。春キャベツの芯はちょっと焦げるまで焼くとおいしい。
ストーブを消すと熱が逃げゆくのが寂しいので消してはつける。ポッドキャストを聴いていたら面白そうな本が出てきたので仕事が終わったら買いに行こう、と思う。
コーヒーは淹れ、仕事をし、宅配便を受け取ったがパジャマ
不確定日記(塩豚パクチー餃子の理由)
ベランダのパクチーは立派に茂り、冬の間と違ってちょっと水をやり忘れると、朝にはあからさまにへたり込むが、水を雑にどぶどぶかけると数十分もすればすっくと立っている。上の方は普段食べる部分とは違う細かい葉が生え、花芽も見える。このまま種子が取れそうだが、半年前に蒔いたのがまだたくさん余っているので迷うところだ。次は実のなる植物を植えたい気持ちもある。
ひとまず茂りすぎた葉をいくらか摘んで水に漬け
不確定日記(ココナッツミルクを余すところなく)
朝、風呂に入り、コーヒーを淹れてさあ仕事をしようという時に、なんだかグラノーラを作り始めてしまった。ココナッツミルクを入れるレシピを見つけ、400ml入りの缶を開けたが使うのはほんの少しだったので、夕食は自動的にグリーンカレーに決定した。ココナッツとメープルシロップとナッツの焼ける匂いの中で仕事をするのは割とよかった。グラノーラにはドライパイナップルとココナッツシュレッドも入れ、トロピカルな風味
もっとみる不確定日記(春のやつ)
トーストに乗せるために切ったアボカドはちょうど熟れていた。
クロッキー会の前に公園のあたりを歩いたら、桜はほどほどに咲いて、遊具では子供達がいつものように遊び、見守る保護者たちがちらほらシートを敷いて座っていた。花見場所を探しに来たらしい男性が「あー、こういう感じーー?」と言いながら見回していた。ベンチがあるのは桜の植っていないエリアなので、座っている人たちはスマートフォンを見ている。
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