<本当に生きた日>は何日あっただろう
『茨木のり子詩集』。
傍らに携え、その日にふと出会う詩を愉しんでいます。
今日惹かれたのは、この詩でした。
わたしは毎年、同じ授業で同じ内容を話しています。
ですがその時間に話す内容は、多くても年に1回。
これまでたった20数回しか話せていません。
経験豊富だとかベテランだとか、間違っても口にできません。
一回一回どれだけ真摯に語ってきたのか―――
一日一日どれだけ懸命に取り組んできたのか―――
一年一年どれだけ誠実に生きてきたのか―――
そんなことを思うと、心がギュッと締め付けられます。
まったくもってその通り。
あまりの少なさに驚愕します。
なんてもったいない時間を過ごしてきたんだろう・・・
悔やむことばかりです。
でもそんな中で、忘れられないできごとがわずかばかりにあります。
それを<本当に生きた日>と言うのならば、その日のできごとはわたしだけの宝物です。
誰よりもわたし自身が、本当に生きた経験を大切にしてあげなければ―――そんな風に思います。
人生の正午を過ぎ、これからの人生をどう歩んでいくか。
その中で、あと何日<本当に生きた日>と出会えるのか。
日々を大切に生きていこう
そんな思いを、新たにしました。
明日も佳き日でありますように
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