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[NVC] 感情は表に出していい ただし人にぶつけない

思った事を言えず、ぐっとこらえるクセはありませんか?

それがたまりにたまって・・・いつか爆発してしまう。

それは、怒りとなって人にぶつけることもあります。

一方で、自分を責めて傷つけて、心の自傷行為に発展することもあります。


「自分の感情に責任を持つ」

これはわたしが好んで学び続けている「NVC(Nonviolent Communication) =非暴力コミュニケーション」の根底にある考えの1つです。

1.自分の感情に責任を持つ:
私たちは、他の人は誰も自分に何かを感じさせる力はないことを認識しながら、自分自身の感情からニーズにつながることを目指します。
この認識は、他の人が変わるのを待つのではなく、自分たちが行動をとる力となります 。

NVC JAPAN「NVCの鍵となる前提と意図」より引用


大事なことは、“他の人は誰も自分に何かを感じさせる力はない”という考え方です。

感情は自分の中に生まれる・湧きおこるものです。他者から与えられるものではありません。あるとすれば「他者の行動が自分の心に影響を与える」だけです。自分の経験に基づいて過去の記憶がよみがえり、そこに紐づく感情が呼び起こされるわけです。

つまり、
「あなたがわたしを怒らせた」
ということはあり得ないわけです。

「あなたの○○という行動を目にして、わたしの××という経験がよみがえり、その時抱いた怒りの感情が呼び起こされた」
という言い方がふさわしいわけです。


前者は他責です。自分の外に原因を求め、感情を人にぶつけることで怒りを鎮めようとしています。
しかしこれでは、怒りを鎮めるためには「相手が変わるべき」となってしまい、自分の成長は見込めません。
きっといつも同じことでイライラして、いつまでも解決せず、やがてはその相手が嫌いになってますます怒りが増幅する・・・という方向に進んでしまいそうです。

一方で後者は内省です。怒りという感情を客観的に捉え、自分の中に湧きおこった感情は自分のものであり、その要因は自分の経験に基づいたものであるという考え方をしています。
冷静に自分をふりかえり、感情を上手に扱えている状態です。他責でも自責でもなく、具に自分を見つめ直すことができています。

経験は、事実と共に感情が紐づいて記憶されたものです。
例えば、「昨年一番うれしかったことはなんですか?」と聞かれたらどんなことが思い浮かびますか?
・いつ、どこで、誰と、どんなことをしていますか?
・そのときに何をして、どうなったからうれしくなったのでしょう?
・そのうれしいという感情は、以前にも感じたことはありませんでしたか?
そんな風に紐解いていくと、経験は感情と共に記憶されていることが実感できると思います。

その感情は、他の誰のものでもなく、あなただけのものです。
その大切な感情を、他者に委ねてしまうのはもったいないと思いませんか?


「感情は表に出していい でも他者にぶつけない」


これはわたしが大切にしている考え方です。

感情は自分だけのものですから、うれしいときは笑顔になり、悲しいときは涙を流してもかまわないと思います。
そうやって感情を上手に扱っていくと、自分の心の中で“何に反応するか”が掴めるようになってきます。
やがて他者の行動に対して湧きおこる感情を、事前にコントロールできるようになっていきます。これが「自律」です。


もちろん、自分だけの感情ですから、他者に伝わらないという面も潜んでいます。
なかなか相手とわかりあえない・・・というのは、当たり前のことです。
それは、「感情は自分だけのもの」だから。
そのことに気づいて付き合うことも大切です。


伝わらないことにイライラして、つい怒鳴ってしまう―――親子ではよくみられることです。

その怒りの感情は、いったいどこから湧きおこってきてるのでしょうね?

そんなことを考えてみると、自分の感情と上手に付き合っていくこともできると思います。


「こんなことで怒ってしまうおかちんって・・・かわいいヤツめ」

なんてことをよく思っています(笑)

自分の心の狭さや、大人の対応ができないことに、自分にダメ出しをして情けない弱い人間だと責めてしまうこともできます。
しかし、自分の心が反応していることを少し離れた位置で見てあげると、どんなことが起きているのかを掴むことができます。

実はこれを正確に、事細かに見つめられるのは、自分しかいないんです。
だって自分の感情は自分だけのものですから。


今回はここまで。
また別の機会に続きを書いてみますね。




明日も佳き日でありますように

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