ぼーっとする時間が大事
一日の中でぼーっとする時間ってとれていますか?
わたしは夕方、帰宅後「仕事モード」から「プライベートモード」への切り替えのためにほんの少しだけ時間をとっています。
着替えてから、何も考えずにぼーっとする数分間。
本格的なマインドフルネスや瞑想まではいかなくても、少しだけ脳を休めてあげるようにしています。
ところが・・・こういう時間に限って、あれこれとアイディアが湧いてきたり、やりたいことがあふれてきたりしてしまうんですよね。「何も考えず」ができなくて困ってしまうほどに(笑)
実はこれ、DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)という脳科学で離床された脳の働きなんだそうです。
2016年に刊行された『世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』(著:久賀谷 亮)で取り上げられています。
DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)は『脳の消費エネルギーの60~80%を占めている』と書かれています。
つまりは、あれこれと頭から離れない心配事や考え事が多いということですよね。
ぼーっとしているつもりの時間も、勝手に脳が働いて考え事をしてしまっているということ。だから脳が疲れてしまい、十分なパフォーマンスが発揮できないというわけです。
このDMNをしっかりとOFFにしてあげるためには、やはりマインドフルネスや瞑想が必要だと、この本では語っています。
わたしはぼーっとする時間でも、あれこれとアイディアが浮かんできてしまうのは、実は脳が休めていない状態だったのかもしれません。
一方で、こういう時に浮かんできたアイディアほど良いものがあるということも。むしろ、積極的にDMNを使いこなそうという考え方もあるようです。
確かに現代人は脳が働きすぎていると思います。
コンピュータやインターネットが普及してからは、仕事のスピードが格段に上がり、また世界中とつながることで24時間365日体制で企業活動が行われるようになりました。それによっていつでもどこでもすぐに対応することが当たり前の世の中になりつつあります。
その結果、わたしたちも息つく暇もなく、脳内では常に何かを考える状態になってしまっています。
最近は特にスマホの普及で、休憩中でも何かを見て読んで聞いている時間が圧倒的に増えています。趣味として楽しんでいるつもりでも、何かを視聴している以上脳は活性化されているはずです。
体は休めても、脳は休めない―――そんな状態になってしまっているのではないでしょうか?
何も見ないで何も聞かないで、ただただぼーっとする時間が大事ですね。
そうやって脳を休める時間こそが、現代のわたしたちにとって「本当の贅沢」なのかもしれませんね。
明日も佳き日でありますように
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