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はっきりと姿が見えなくても、なんとなく感じることはできませんか?

むしろ影の方が、いろいろな物語が見えてくるようで・・・想像が膨らみます。


キャリアカウンセリングにおいても、最初に語られる言葉が必ずしも相談したい主題であるとは言えないケースがあります。専門的には、最初に語れる言葉が来談目的、訴えたいテーマが主訴と言います。

ただ、来談目的にしろ主訴にしろ、本人の語りだけではつかめない物語が背後にはあります。相談者自身にそう考えさせる、判断させる、行動させるのには、本人の基軸となる捉え方や考え方があるはずです。キャリアカウンセリングの世界ではそれを自己概念と呼んでいます。


自己概念は「ものの見方や捉え方・考え方」と例えられますが、それは直接見えるものではありません。

例えば、「あなたは赤い靴を履いていますね」とか「メガネをかけていますね」といったはっきりと誰にでも見えるものでしたら、他者にも理解できるでしょう。

しかし自己概念は内面的なものです。人には見えません。だから「あなたの自己概念は○○ですよね」などとはっきりと伝えることはできません。


だったら何を手掛かりに自己概念を掴んでいけばよいのでしょう?

それが、自己概念の影です。

自己概念の影は、その人の語りに色濃く表れます。

例えば、繰り返し何度も語っていることや、その人独特の言い回し、なぜか特定の話題になると口つぐんでしまう、無意識的に触れることを避けている話題などから感じ取ることができます。

影は物語ってくれます。
影を見れば、その方の自己概念がありありと見えてきます。
だからこそ、キャリアカウンセラーは自己概念の影を手掛かりに語りを進めていきます。

聴き手であるわたしにとっては何気ないできごとだったとしても、相談者がうれしそうに語っていたのであれば、「それを喜ぶこの方がいる」と捉えることができます。
どう感じたからうれしかったのか、何がそこまで喜ばせるのかという点に好意的関心を持って問いかけることで、まるで影に色がついていくかのようにありありと自己概念が見えてきます。


もちろん占いではありませんので、「あなたは○○ですね」と言い当てることや将来を予測することを目的としていません。

もし、○○という自己概念を持っていたとしたら、今回の相談では何をどう捉えてどのように感じたから悩みに至ったのかを、相談者自身に考えてもらうことが目的です。ご自身の自己概念を確かめてもらうということです。


わたしたちキャリアカウンセラーは、日々スキルを磨き、自己研鑽を重ねています。

そのスキルの1つとして、わたしは「影が物語る」という捉え方についてまとめてみました。

いかがだったでしょうか?
また別の視点でも、自己概念について考えてみようと思います。
お楽しみに!




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