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平木典子先生に学ぶアサーションの真髄~武蔵野大学通信教育部シンポジウム特別講演を拝聴して~

昨日、2023年度武蔵野大学通信教育部シンポジウム「自分も相手も大切にするコミュニケーション~アサーションとは~」にオンライン参加しました。

今回は日本にアサーションを普及させた平木典子先生の特別講演です。これは参加しないわけにはいきませんよね。

どの言葉も素敵でぜーんぶ語りたいところですが、その中から特に印象に残ったフレーズを3つご紹介します。


1.違いを間違いにしない


同じことをしていても、人によって感じ方も考えていることも違います。どちらから正しくてどちらかが間違っているというわけではありません。あるのは違いだけです。

なのにわたしたちは「正しいことをしなければならない」と考えてしまい、他人のすることを間違いだと指摘してしまいます。

でも本当は、そこにあるのは違いだけなんです。

「違いを間違いしない」

ぜひ心がけたい言葉です。


2.言葉を使って意味を伝える


わたしたちは自分の中にある思考や感情を、言葉を使って人に伝えることができます。これがコミュニケーションの原点です。

ですが、伝えたいのは言葉そのものではなく、その言葉に込めた意味なんです。

意味を伝えるために言葉を使っているに過ぎません。
しかも、人によって言葉の意味が異なりますから、正確に伝えることは非常に難しいわけです。

「自分と相手とは言葉の意味が異なっているかもれしれない」

これ前提にコミュニケーションをとることが大切なんですね。


3.アサーションを使わない場面もある


相手の言葉にイラっとすることはあります。それは平木先生も例外ではないそうです。

そんなとき、思わず怒りを相手にぶつけてしまうこともありますが、一方でイラっとした気持ちを押し殺してガマンすることもあります。前者がアグレッシブ、後者がノンアサーティブです。
平木先生がおすすめするのはこのどちらでもない第3の方法、それが今回の講演テーマにもなっている「自分も相手も大切にする」アサーティブです。

そのためには、自分の気持ちに正直に向き合うことが必要です。「わたしは何に怒っているのだろう」と、自分の心や感情と対話をするということです。
さらに「相手はどうしてこういう言い方をするのだろう」「どんな気持ちでこの言葉を発したのだろう」「この言葉にはどんな意味を込めているのだろう」と、自分だけでなく相手への興味関心も持つことがポイントです。
自分だけでなく、相手の気持ちも大切にすることで、本当に伝えたいことを適切な言葉で表現することができると、平木先生はおっしゃっていました。

でも、24時間365日いつ何時でもアサーティブでいることは難しい・・・それは平木先生も同じです。
「わたしだっていつもアサーティブでいるわけではないですよ」
そんなことをおっしゃっていました。

そのうえで、「アサーションは権利なので使うか使わないかは自分で判断できる」と付け加えています。アサーションを“使わなければならない”のではなく、アサーションを“使うことができる”、“使ってもよい”という考え方をおすすめしていました。

「アサーションは使うべきものではなく、使うことができるもの」

その視点がわたしにはまだかけていることを気づかされました。




まだまだ語りたいことはいっぱいありますが、一晩経ってわたしの中に強く残っている3点について書き留めてみました。

わたしもアサーティブなコミュニケーションをこれまで以上に心がけていきます!

素敵な講演をありがとうございました。



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