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#41 産休に入って思うこと。

2021年2月11日。

昨日からだけど、産休に入った。
産休に入るまで仕事がバタバタしていたから、ようやく落ち着ける。今回の妊娠〜産休を通して思うことがあったので、記事にまとめることにした。


引き継ぎたくても引き継げない

業務量がそれなりに多く、業務に慣れるには時間がかかるので余裕を持って引き継ぎたいと思っていたのだが、それがかなわない。結果、最終日まで引き継ぎはできずに業務をするしかなかった。

引き継ぐ相手も別の業務をしていたわけだし、それが立て込む時期もあるから引き継ぎしたくてもできない状況が生まれるのは理解できる。それを責めるつもりはない。が、在宅勤務になったとはいえコミュニケーションが取れないのはしんどい。

実際に起きたことは、
 ・メール送っても返信が来ない
 ・電話しても出ない
 ・〆切の直前に『できない』と言う
 ・説明しても業務批判するか文句を言う
 ・常にマウンティングしてくる
 ・説明の話を聞かず我流→問題を起こす
 ・平謝りで開き直り(悲劇のヒロインぶる)
 ・何をしてもネガティブな発言を連発する

といったところ。私は産休に入って業務から離れる立場だから、最初は『少し我慢をすればいいんじゃないか』と思って接していたのだが、何も言わずにいた間に上記が加速して悪化してしまったのだ。

さすがに耐えられない事態になった。注意をしたら逆ギレして無視し始める始末。

自分が相手に失礼な言動をしている自覚はないらしい。ひと回り年上の女性だったし、私もキツイ言い方だったのかもしれないが、平謝りで被害者ヅラをする様子を見て『私が注意したことを理解できていないんだな』と思ったのは言うまでもない。


『産休=退職』と思われている現実

そんな中で感じたのは、『産休=退職』と思われているんじゃないかということ。

確かに産休と育休を取る予定だし、最短でも1年は離職せざるを得ないけど、同僚の対応が退職者と同じと感じてしまった。『辞めるんだから、使えるものは使っておこう』みたいな感じ。

充分に引き継ぎができないのは理解できているし、後々困らないようにできる範囲で仕事を全うしたほうがいいことも承知している。それでも、業務に関する話し合いに参加させてもらえないとか、情報共有してもらえないなど、蚊帳の外扱いされるのは気持ちのいいものではない。

会社的に未婚者、結婚していても子供がいない、子供がいても妻に任せきりで家事・育児に非協力な人のどれかに当てはまる人しかいないから、産休も育休も理解されないのだろうと推測している。それは男性も女性も同じで、性別による違いはない。

これは私の推測にすぎないが、このような認識は私の職場に限らずどの職場でも起こっているのではないか、ということ。妊娠しながら働くことだけではなくて、産休・育休を取ること自体で肩身の狭い思いをせざるを得ないんじゃないか。


立場の違いで言い分はあるはず

とはいえ、立場が違えば考え方は違う。

どんな事情であっても、人員が減る事実は変わらないし、人員が減るのにともなって業務量は変わらないのもまた事実。引き続き仕事する人の業務の負担はそれなりに増えるだろうし、ストレスを感じたりする人も一定数はいるだろう。

だからこそ、産休・育休に入る人に構ってられないとか、いないものとして考えたほうが気持ち的に負担にならない......と感じる人もいるかもしれないし、想像はできる。

が、これまでの事情を考えると、私には最後まで利用されているようなネガティブな感情のほうが大きかった。同時に、産休・育休に入る人とそうではない人との間には大きな隔たりを感じずにはいられなかった。


今後の対応について

それでも仕事を続ける意志はある。子育てにはお金がかかるし、自分とパートナーの老後も見据えるならば資金源は確保しておいた方は精神的にも安定するからだ。

もちろん、休暇中は育児がメインになる。出産経験のある友人や同僚の話を聞く限り、自分の時間を確保するのも難しいとも理解している。だからといって、スキマ時間をうまく使って仕事に活かせる能力を鍛え続ける必要はあるんじゃないかとも思う。

そのためにできることをする。ある程度の道筋はできているから、あとは実際の行動に起こすのみだ。今の仕事だけにこだわる必要もないんじゃないか、とも思う。

今までは、自分の生活や人生のために仕事をしてきた。毒親から逃れて自由を得るための手段が、経済的に自立して一人の人間として今の世の中を生き抜くためだったからだ。それは今も残っている。

子供ができるとわかってからは、それに加えて家族との時間とか生活を大事にしたいとも思えるようになった。だから、今の仕事にこだわらなくても、能力的に必要だと感じることがあればそれを学び活かす仕事に変えることも選択肢にしてもいいんじゃないかとも思う。

現実的に仕事を変える、転職活動ができるのが40歳を越えてからになるかもしれないから、苦戦する可能性はゼロではない。が、不可能ではない。

できることから始めればできないことはない。やってみないとわからないことが世の中にはありすぎるのだ。

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