高校の時の噂・ロケ地伝説
ちょっとワクワクする噂
高校時代に聞いた噂について書いている。
前振り↓
前回、前振りとして角川映画や渡辺典子さんについて書いたのだが、本題は、原田知世さんが主演した「時かけ」こと、映画「時をかける少女」(1983)である。
2006年にはアニメ化もされ、これもヒットしたが、主人公の女の子のテイストをはじめ、違う部分も多い。
筒井康隆の原作に近いのは原田知世さんのものである。
タイムトラベラーもので、高校生の女の子がある日、高校の理科室での出来事をきっかけにタイムトラベルができるようになり、そこに青春模様や初恋?を絡めた瑞々しい映画になっている。
原田知世さんの演技は、演技としてのナチュラルさには欠けていた気がするが(下手というより昔ながらの演技の型っぽい演出だったというか)、それはそれ。
透明感と素朴さと儚げな魅力は、演技云々を超えたところでスパークしていた。
あの映画の原田知世さんくらい清楚なカーディガン+ショートカットが似合う高校生っているの?!ってなもんである。
今とまた違った意味合いの美少女だったと思う。
ありきたりな表現でナンだが、少女から大人になっていく絶妙な時期の原田知世さんが、あの作品の主演にドンピシャ(→死語?)だった。
世代が少し違うため公開時の記憶はないが、わたしが高校生の頃には、大林信彦監督の尾道三部作と言われ、映画好きは押さえるべき作品とされていた。
ということで、わたしも高校入学時には「時かけ」をテレビ放送などで見ていたわけだが、入学してからとある噂を耳にした。
それは、「時をかける少女」の映画に出てくる理科室のロケ地が、「この高校だ」という噂であった。
うっそ~、まさかあ、が第一印象。
それから、頭の中で自校の理科室?化学室を思い浮かべ、記憶の中の「時かけ」のシーンと重ねようとした。
が、映画に出てきた部屋の様子なんてそんなに覚えていない。
似てるような、似てないような、でも、高校の理科室なんてどこも似てる気がするし…。
当時わたしは部活に入っていなかったので、情報難民状態。
友達が先輩などから仕入れてくる話をありがたく楽しく聞いていたが、その中の一つだったように思う。
正直信じられず、「そんなことある? なんでウチような都立高校で?」と疑問を呈する私に友達は更に言った。
「○○の撮影所が近くにあるでしょ。だかららしいよ」
実際、某映画会社の撮影所が遠くないところにあったため、もっともらしく聞こえてきた。
あと、「卒業生が映画関係者」って説もあったなあ。
どちらにしろ、なんだかワクワクするネタでもある。
え、もしかして、原田知世、ウチの高校に来たの?! みたいな。
ということで、前回の小学生のクチコミ話さながら、わたしもその説を広めつつ、更に噂以上の情報を集めようとした。(狭い範囲ですが)
が、情報の末端であろうわたしのところに来るくらいなので、既に知っている人が多いのはわかるとして、有益な情報にも辿り着けず。
ということで、わたしの結論は、次の「時かけ」テレビ放送まで持ち越しとなった。
やがて、その機会はやってきたのだが一見して、「…違うじゃん」…。
そんなもんだけど、
(本当にここで映画の撮影してたなら、すごいなあ~、詳しく知りたいな~映画に自分の高校の知ってる教室が出るとか興奮するよなあ)
なんて、しばらく妄想できたし、面白かったな。
遠足や旅行は、行く前が期待値で一番楽しいってのに似てるかな?
にしても、誰がどんな感じで言い始めてそこに至ったのか気になるところ。
案外、「うちの高校の理科室と似てない??」なんて話から育っていったことも考えられるな。
もう一つ、高校時代の友達についての噂話を次回↓。
映画絡みの話↓
#エッセイ #高校生 #角川映画 #薬師丸ひろ子 #原田知世 #渡辺典子 #昭和 #平成 #角川三人娘 #時をかける少女 #噂 #映画
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