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高校の時の噂・の前振りで角川映画について少し語る

角川映画の全盛期


前回、昭和の小学生のクチコミ話を書いた。

そこで、思い出したのが高校生の頃聞いた、うわさ話だ。


学校の理科室(化学室?)の話なのだが、背景を書きたいがために、今回はその前振りだけだったりする。


ある世代以上の人にはわかると思うのだが、角川映画(KADOKAWA)がものすごく盛り上がっていた時代があった。

メディアミックスの先駆けというか、わたしの感覚では、映画の主題歌というものが宣伝に一役も二役も買うようになったのも、角川映画からのように思う。
映画と共に歌もヒットし、また、日本映画に英語の主題歌というパターンも初めて見て、かっこよさとバタ臭さのバランスにやられた。
(アニメ「幻魔大戦」の主題歌「光の戦士」にもシビれた)


角川映画一作目は「犬神家の一族」(1976)。
横溝正史原作、石坂浩二が主演で、湖上に足を突き出した逆立ち状の死体の画は、映像化されるたびに再現され、いまだにパロディ等のネタにされるほどだ。
その他にも「戦国自衛隊」とか「復活の日」など、力技的大作も連発していた。が、これらについてはリアルタイムの記憶は薄い。


わたしにとっての角川映画とは、今も昔も角川三人娘(→言い方……)に尽きる。

今も輝きを失っていない(というかむしろ今の方がより輝いてないか?!)薬師丸ひろ子さんも角川映画出身で「セーラー服と機関銃」で大ブレイクしたし、同じくCMなどで時折、昔と変わらない透明感を見せてくれる原田知世さんや、知的な美貌と落ち着いた声で他の二人とはまた違った魅力を醸し出していた渡辺典子さん。
当時はアイドル全盛時代でもあったが、人気者でありながらアイドルとは違う「女優」としての佇まいや立ち位置を保っていた彼女たちは、特別感があった。

それぞれ、角川映画の主演を何本も務め、自ら歌う主題歌もヒットチャートをにぎわした。
時のヒットメーカーたちが作るそれらは、今聞いても粒ぞろい以上で目を見張る。


三人の中では地味な印象だったが歌も上手かった渡辺典子さんのシングルは、阿木燿子&宇崎竜童夫妻(この二人の曲は絶対好きな曲になる)をはじめ豪華作家陣で、名曲の嵐。

時を経て、You Tubeで再会できた時は感激したが、なかでも名曲「カムイの剣」(同名アニメ映画主題歌)のB面(or 両A面→って、世代を選ぶ言葉ですが)の「あこがれ座」、今聞いてもしみじみ胸が熱くなる。
映画を「シネマ」と言う歌詞が良いではないか。
歌声もアレンジも、とっても素敵だ。

と角川映画と渡辺典子さんについてひとしきり語ってしまったが、本題に関係があるのは、原田知世さんだ。

ということで、次回に続く↓



#エッセイ #高校生 #角川映画 #薬師丸ひろ子 #原田知世 #渡辺典子 #幻魔大戦 #昭和 #少年ケニア #あこがれ座 #角川三人娘


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