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何のためにSNSをやっているのか

振り返ると、twitterとFacebookは2009年から始めている。当時はまだ派遣OLをしていた頃で、アメブロガーさんたちの界隈でアカウントを作る人が増えてきたのに影響されたのだと思う。

2010年にフリーライターになり、そこから「ブランディング」を意識してSNSを運用し始めた。仕事に直結するならフォロワーや友達の数も気になる。見栄えとしても多いほうがいいに決まっている、そう思ってしばらくは「フォロワー増やし」に励んだ。

あれから10年以上経って、今はずいぶん落ち着いている。

フォローしてくれる人はありがたいけれど、合わずにすぐ去る人がいても構わない。自分のフォローも緩やかで「フォロワーを得るための何か」という行動はしなくなった。

「多くの人とつながりたい」のとは違う

人によって目指すゴールは違うので、これは個人的な話だと思って読んでほしい。私の場合は途中から「数じゃないな」と思い始めた。

確かに何万人、何十万人とつながって投稿の反応が即座に出るアカウントはパワーがある。1つの知らせがパッと広まって、利益を得たりビジネスにつながったりする場面はたくさん見てきた。

それを実現させるためのニーズは高く、いろんなところでノウハウが語られている。SNSを活用するとはこういうことだろうとも思う。

ただ、今自分がそうなりたいかというと「そうなりたいわけではない」と明確に答えられる。結果、多くのフォロワーさんが得られたのであれば拒まないけれど、そのためにあえて何かする気持ちが湧かない。

たぶん、数ではないところで何度も効果を経験したからだろう。

ニッチな人に見つけてもらうツール

私の仕事はサイトの問い合わせフォームから始まることが多い。何か書く作業が必要になったお客様が検索して、ライターという括りで丘村奈央子の名前を見つけ、ブログやSNSは人となりや考え方を知るためによく読まれているらしい。

そこで納得した方がフォームを使ってお問い合わせをし、仕事になったり仕事にならなかったりする。

たくさんの人に発信したり晒したりしたからつながるのではない。SNSの発信力と関係ないところで見つけてくれた人が、情報補完のためにSNSを読んで、判断する。そこでフォロワーの増減はあまり関係ない。

お客様は「これは誰に頼んだらいいんだろう」と悩みながら検索していて、説明に時間がかかる案件であることも多い。ちょっと複雑で既存サービスの窓口からはコンパクトに頼みにくい話もある。

だからこそ「この人に頼んで大丈夫だろうか」という確認にSNSが活用されている。実際、依頼してくれた人に「どうやって探し出したのか、なぜ依頼しようと思ったのか」を尋ねると「ライターでヒットして、問い合わせ前にサイトやSNSをいろいろ読んで決めた」と返ってくる。

何度も同じ答えを聞いて、力を込めるべきポイントが違うのだと気づいた。というより、数を頑張っても誰も見ていない(それはそれで悲しいけれど)。数がなくても役割を果たせると分かって数年前からずいぶん運用が楽になった。

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