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三日天下の裸の王様、西野亮廣が示唆すること

おはようございます。アルキメデス岡本です。

さて、先日キングコングの西野さんが吉本興業を退所されたそうです。

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まあ正直どうでもいいニュースですが、果たして彼の天下は続くのでしょうか?

私にはどうも、三日天下の裸の王様にしか見えないのですが。。。

という訳で今回は、「裸の王様」について考えたいと思います。

■裸の王様とは

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(1)デンマークの童話作家のハンス・クリスチャン・アンデルセン氏が1837年に発表した、権力者の孤独、従うだけの部下、狡賢い詐欺師、大衆の本心などそれぞれの立場により人間心理を巧みに表現した作品。


(2)童話からの教訓として、どんなに成功した人でも身近に本音で助言してくれる人がいない、また耳を傾けないと何れ大事な何かを失う、見誤るという喩え。


(3)原題「Kejserens nye klader」
「裸の王様」について、人々の捉え方は様々ですが、大半は最後のシーンである裸の王様がパレードし子供や国民から笑われバカにされるのが衝撃的であるので、そこから皮肉を込めて、権力者など立場が上の者が周囲をまったく理解せずに無謀な事をしたり、己を理解していないと「裸の王様」と陰口を叩かれます。しかし、その裏には詐欺師が登場し狡賢く振る舞ったり、国も当初は同調圧力に屈する、王様を恐れる部下は何も言えないなどのテーマも隠されています。

■裸の王様、西野亮廣が示唆する事

まあ、映画えんとつ町のプペルも同様に、西野信者が西野亮廣を褒め称え絶賛していますね。

まあ彼のいい面も知ってはいますが、作品の内容は薄っぺらくて、一般的な評価としては絵は良かったけど駄作だったというのが多いようです。

長年、オンラインサロンという閉ざされた空間で、自分の価値観だけに囚われてしまった結果、周りが見えなくなってっしまったのでしょう。

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みんなにこの映画は面白いですね。泣けますね。試写会では満足度100%でしたと自ら誇張して、実際に公開したら、つまらなかった、感動しなかった、などその中身の薄さがバレてしまった。

ブログでも自らが告白しているように、一般社会との隔たりがあったと述べていますが、社会人としての自覚も欠如していたようです。まあ、オンラインサロン7万人で国内最大とか数字だけ見ればそうかもしれませんが、実際は裸の王様だったというのが実態でしょう。

エゴイズムがその原因である事は以前にも指摘した通りですが、この童話は色んな示唆を与えれくれます。

この童話のテーマは「虚栄心」になっていると思います。
王様も家来も民衆も、みんな見栄や立場にとらわれて、誰も本当のことが言えない。

虚栄心や私利私欲に捕われ忠告を無視し、真実が見えなくなると「裸の王様」の出来上がりです。

例えば会社や組織のトップにいる人達でも「気がつけば周囲はYESマンばかりだった」みたいな話はよくあります。なにかのコミュニティや家族間でも起こりえます。

周囲に「それっておかしいよ」と言ってくれる人がいるのは有り難い事なんですよね。でも、現実では中々自分をみつめられない。

だって人間は自分が大好きだから。

あの織田信長も光秀の忠告を無視して、三日天下に終わりましたし、光秀も本能寺の変の後、同じように三日天下に終わりました。どうやら歴史は繰り返すようです。

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■夢ハラ、パワハラ、プペハラ

要するに西野さんの著作物は独善的な主張の一本調子で自分に酔っていて、物語や主張に深みや他者の視点や多様性がないのです。

俺の夢、ドャア!! それに共感できるのは西野さんのファンだけです。いや夢を信じるのも大事ですけど、人生はホラ、色々と挫折も葛藤も紆余曲折もあるじゃないですか。

しかし、そんな人生のほろ苦さや多面性は完全無視。挫折?他人の夢?知らん。俺の夢(エゴ)を応援しないやつは馬鹿だ、心が曇ってるんだ、ドリームキラーだ。下を見るな、上を見ろ。信じ続けるんだ。俺の夢についてこい(ドャア)、映画を見終わったら当然拍手しろよな(強制)。

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後半は特に、そんな他人の視点をまるで顧みない完全な俺の夢ドヤ祭り。

説教めいた夢ハラスメント。

プペルプペルのパリーナイト。

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要するに登場人物は作者の主張を伝えるための操り人形であり(ひょっとして観客も?)、登場人物たちの心情に作者が深く寄り添うことはありません。

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そして、思い通りにいかなくなると吉本社員への公開パワハラ。あれは完全にアウトでした。

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「ダメ上司」は部下の”忖度”を好み、
「優れた上司」は○○に徹して”忖度”を避ける

「心地よさ」に酔っていると、恥ずかしい存在になる。
ただ、ここに誘惑があります。
というのは、“忖度”されるのは心地いいからです。自分が「正しい」と思ったことに、労せずして部下が賛同してくれるわけですから、心地いいに決まっています。

しかし、この「心地よさ」が危ない。なぜなら、自分が優れたリーダーだから、何を言っても部下が賛同してくれるのだと勘違いを始めるからです。その結果、「自分は優秀だ」「自分は正しい」「自分が答えをもっている」などと思い込んで、鼻もちならない上から目線の“ダメな人間”が出来上がってしまう。

そして、偉そうに部下を呼びつけては威張り散らすようになるのです。

これは、実に恥ずかしいことです。

なぜなら、本人はいっぱしのリーダーシップを発揮しているつもりだけれども、その実態は、組織が「裸の王様」を生み出すメカニズムに乗せられているだけだからです。

アンデルセン童話の「子ども」のように素直な目をもっている人から見れば、“裸”なのは明らか。誰も、心の底ではリーダーなどと思っていないのです。それは、とても恥ずかしいことではないでしょうか?

そして、1人で見きれない余った無料チケットがばら撒かれ、プペルに興味のない人まで強引に巻き込み、プペルハラスメントへと発展している状況です。なんか巻き込み方が間違ってますよね。。。

オンラインサロン、クラウドファンディング、確かに自分の夢を叶える為には多くの人を巻き込める合理的なシステムです。

しかし、自分の夢を実現する為に、周りに価値観を押し付け、夢ハラ、パワハラ、プペハラをしてしまった西野亮廣さん。。。

あなたは、、、裸の王様だ。

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■ドリームハラスメント

夢を持つこと自体は悪いことではないですし、そういう生き方を否定はしません。ただ、夢が見つかっていない人や夢を持たずに生きている人が、夢のある人よりダメだとか劣っているとかは思わなくていい。夢を持つ生き方が合わない人もいるので、そういう人に夢を強要しないほうがいいですよね。

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大人には「10年働いてやっと自分のやりたいことが見えてきた」とか「仕事は仕事でしっかりやるだけ。プライベートで趣味を楽しめれば十分」とか、そういう人が多いはず。生き方・働き方について向き合うことの重要性は伝えつつも、夢は生きるための必需品だと子どもたちに刷り込むようなことはしたくないですよね。

ほなまたお会いしましょう。バイバイ~♪

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