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看護の仕事の見える化 在宅医療偏 第7回 訪問看護師の役割とは、醍醐味とは
1.訪問看護ステーションぱんだ佐世保の概要
訪問看護ステーションぱんだ佐世保は、令和5年11月1日に長崎県佐世保市に開設されました。東京に本社がありますが、社長さんの実家が佐世保ということで、佐世保の地でオープンされました。まだ、開設されて4か月が過ぎたばかりですが、『生活や、想いに寄り添う心』をモットーに看護を提供されています。今後、もっと皆さんに知っていただき、頼られるステーションにしてい
看護の仕事の見える化 在宅医療偏 第6回 訪問看護師の波紋が人々の幸に
1.一般社団法人在宅看護センター北九州のご紹介
ホームページを開くと代表理事である坂下聡美さんの言葉に感動を覚えました。なんと情緒豊かな表現でしょう。そのとおり、坂下さんのこれまでの歩みは、波紋のように地域住民の中に広がり、新しい取り組みをされています。
在宅看護センター北九州は、設立して約7年となり、紆余曲折を経て、坂下さんの思いは今、「働く職員が笑顔で幸せを感じる
看護の仕事の見える化 在宅医療偏 第5回 訪問看護の醍醐味
1. 訪問看護ステーションみゆきの里のご紹介
訪問看護ステーションみゆきの里は、熊本市南区にあり、1982年の御幸病院を皮切りに老健から特養、訪問看護ステーションまで11施設20事業所を同一敷地内に展開し40年が経過した地域密着多機能医療介護グループです。創業者の会長の理念である、「福祉の原点は在宅にあり」をとことん追求し、利用者にとっての環境づくりがされています。
訪問看護ステーシ
看護の仕事の見える化 在宅医療偏 第4回 利用者さんと看護師さんのゆずれないことに折り合いをつけたのは
1. 看護に正解はないが患者と共に考えることが大切
2年前、私は訪問看護を始めて経験する看護師さんから、糖尿病と心不全を患っている利用者さんへの食事への支援について悩んでいるというお話を聴いたことがありました。利用者さんは、病気の特徴から、決められた塩分やカロリー、水分を守る必要があります。これまで、食事やおやつなど好きなものを食べたいと訴える利用者さんに、訪問看護師さんは、食事制限の必要性を
看護の仕事の見える化 在宅医療偏 第3回 「生き返りますか?」と言った 母親へのケア
1.家族看護とは
本日は、「家族看護」について考えさせられた事例を見える化し、看護師としての役割を家族看護の視点でお話できればと思います。
私たち看護師の仕事の対象は、個人だけでなく、組織、地域社会と幅広いことは周知されていますが、最も小さい社会となる家族は、病院の看護師さんも、訪問看護師さんにとっても患者さんと同時にケアの対象と捉えられます。
家族看護学が大学のカリキュラムに登場したのは1
看護の仕事の見える化 在宅医療偏 第2回 看護師がよかったと思う患者の死は
1.私S-TASHIROの役割
唐突なタイトル「看護師がよかったと思う患者の死は」を挙げることになったのは、在宅医療偏第1回に引き続き、訪問看護師さんのインタビューをしたことからでした。在宅で亡くなる方は、ある意味とても幸せな方だと思います。患者が自分で望み、支える家族や場所などの環境がそろっているからです。家で最期を迎えたいと思っても、家族に迷惑をかけるからなどの理由で断念する方も少なくあり
看護の仕事の見える化 在宅医療偏 第1回 老人ホームで最適な医療を受けるために
1.わたし、S-TASHIROの役割
今日のテーマは「老人ホームで最適な医療を受けるために」としました。
今、日本は人口減少と超高齢化社会をどのように乗り切るかという問題に直面しています。私にできることは何だろうと思いを巡らすと、看護師さんが働き続けられる環境を創ることと、病院でなくても、自宅や高齢者施設(有料老人ホームなど)で療養できる人を増やす環境を創っていくことだと実感しました。前者では