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組織に活力が溢れ、社員が活き活き働く職場環境とは

 組織に活力が溢れ、社員が活き活き働く職場環境を目指して、多くの経営者が日々努力されているかと思われます。社員のエンゲージメントを引き出し、組織のパーパスを言語化し、ビジョンを実現することが経営者の大きなミッションのひとつです。こうした内容は、組織文化(カルチャー)としてこれまでも数多く議論されています。
 はじめに組織文化(カルチャー)の定義を確認しておきましょう。エドガー・シャインによれば、組織文化(カルチャー)とは、『組織が外的適応と内的統合を実現するための、共有されたルール』と定義しています。外的適応とは、市場の中で生き残ること、内的統合とは社内での一体感です。企業が一丸となって環境変化に適応していくプロセスを通じて形成されるのが、組織文化といったところでしょうか。組織文化(カルチャー)の他によく耳にする言葉が組織風土です。組織風土とは、『知覚された組織文化(カルチャー)』であり、組織文化(カルチャー)の中でも特に表層的なものを意味します。組織文化(カルチャー)の方が概念としては大きく、その中に組織風土が含まれているイメージです。
 次に、我が社の組織文化(カルチャー)をどのように捉えたら良いのでしょう。Wallach, E. J. が唱えた考え方に、組織文化インデックスと呼ばれる枠組みがあります。可能な限り短い言葉で組織文化(カルチャー)の特徴を捉えようとし、官僚的文化、革新的文化、支持的文化の3つに分類しています。
①官僚的文化
階層が重視され、部門化が進んでいます。責任と権限が明確であり、コントロールや権力に重きが置かれています。官僚的文化に近いほど、次の言葉が当てはまる傾向があります。
■階層的だ、手続き重視、構造的な、秩序立った
②革新的文化
刺激的でダイナミックな組織文化です。職場は創造性にあふれており、挑戦やリスクテイクが盛んに行われています。革新的文化に近いほど、次の言葉が当てはまります。
■リスクテーキング、創造的だ、刺激的だ、挑戦的だ
③支持的文化
温かい職場であり、人々が優しく、お互いに助け合っています。家族のような存在として支え合っています。次の言葉が当てはまると、支持的文化であると言えます。
■協力的だ、人間関係志向、社交的だ、信頼できる

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