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認知症フレンドリージャパン・マガジン

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認知症にかかわるさまざまな活動を掲載していくマガジンです。
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#認知症

Meet Me at MoMA

”Meet Me at MoMA"は、それまでの知識偏重の鑑賞教育に対する反省からMoMA(Museum of Modern Art:ニューヨーク近代美術館)で1980年代後半以降で開発された一連のプログラムを発展させ、2007年から2014年にかけて開発されたプログラムだ。 The History of The MoMA Alzheimer's Project その副題は、 "Making Art Accessible to People with Dementia"で

一人ひとりの「認知症」がある:佐藤雅彦『認知症の私からあなたへ』

電話口で佐藤雅彦さんはこう言った。「本届いた? この本、普段あまり本を読まない人にも読んでほしいと思ってるんだよね。」 佐藤さんは51歳のときにアルツハイマー病型認知症と診断された。以来、認知症とともに暮らしている。本というのはその佐藤さんが上梓した2冊目の本のことだ。タイトルは「認知症の私からあなたへ 20のメッセージ」。佐藤さんが普段話していることが、20のメッセージと写真と文章とでまとめられている。私はこの本を「普段本を読む人」にも「普段本を読まない人」にも読んでほし

地図を持たずに

女性セブンの介護系連載記事「伴走介護」の「取材ノート」で、Zoomを用いたオンラインカフェに関連したインタビューをしていただいた記事が、yahooニュースにも掲載された。 たくさんの人に記事を読んでもらえれば、それだけ笑顔も増えするし、オンラインで会話することが福祉・介護の世界の当たり前になっていくのかなとと思う。 Zoomに関する下記のnoteも、4週連続で、「おめでとうございます! あなたの記事「Zoomを使おう!(初級編) ~スマホでZoomに入るまで~」は先週もっ

オンラインサロンのクラウドファンディング

新型コロナのために外出の機会、人と会う機会が減ってしまった高齢者の人たちのために、つくばの人たちがクラウドファンディングを始めた。 目標金額は100万円。目標金額を達成した場合のみ、支援金を受け取ることができるAll-or-Nothing方式のため、正直にいえば、私は「無理だろう」と思った。なぜ50万円にしておかなかったのか。その金額であれば届かないこともなかろうと。 支援募集は6月5日(金)午後11:00までで、今日が5月25日だからあと11日だ。そして、現時点(5月2

放送ベストセレクション

2020年9月に放送されたNHKラジオ深夜便でのオンラインでつなぐ認知症カフェに関するインタビューの内容が、月刊誌「ラジオ深夜便」(2021年1月号 2020年12月18日発売)の「カラー特集2 放送ベストセレクション 認知症カフェ」にも再録された。 内容は「オンライン会議のススメ」として放送で話したことをベースにしているが、冊子の編集を担当された方がイラストも使いながら、わかりやすく再構成されていた。 採録されている写真(右)はZoomで話をしているときのもので、カメラ

認知症カフェ継続に向けた手引き

委員と冊子デザイン支援を行った「認知症カフェにおける新型コロナウイルスの影響と緊急事態宣言等の状況下における運営のあり方に関する調査研究事業」の冊子データが厚労省サイトで「外出自粛時の認知症カフェ継続に向けた手引き」として公開された。 「認知症カフェ企画運営者向け」は、感染症などで外出や人と人との接触が制限されてしまうような状況下でも、認知症カフェを継続していくヒントをまとめたもので、手紙・戸別訪問・オンライン等を活用した代替的な方法について記述されている。 個人的には新

話したら肩の力が抜けた

福祉は地域で解く。その通りだと思う。しかし、もし自分の身近に自分と同じように感じる人がいなかったら。地域で解くという方法論だけではかならずしも答えが見えにくくなってしまう。もしその地域にさえ出て行くすべがなければ孤立は深まってしまう。 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブがDFJI-Zoomカフェという名称でオンライン会議の利用を試し始めたのは今から3年前の2017年の夏だった。女性セブンの10月15日号の連載記事「伴奏介護」の囲み記事「オンラインで介護を語り合う 」の

ひとりRUN伴

NPO法人認知症フレンドシップクラブ(DFC)が2011年から行っているRUN伴。北海道の函館から札幌までの300 kmを170人ほどの人たちがたすきをつないで始まった活動だが、いまではそれが全国に広がっている。 2020年、新型コロナの影響で全国的なイベントとしては実施は見合わせられた。そのかわりに認知症フレンドシップクラブ(DFC)は「ひとりRUN伴」という企画を立ち上げた。SNSを使ってそれぞれが走った距離を投稿し積算していく取り組みだ。まもなくその積算距離は3,00

超福祉展:クロージングセッション

今年で7年目となり、グランドフィナーレを迎えた超福祉展の最終日、クロージングセッションの第一部で登壇者の一人として、認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)関連のお話を少しさせて貰った。 クロージングセッション第一部では、2014年から2020年にかけて「私たちは何を超えてきたか?」を、『障害者』『LGBT』『認知症含む高齢者』『子育て中の父母』『外国人』などさまざまな視点・立場から振り返った。 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)としての超福

当事者による対話

DFJS2020で8月29日(土)13:00-14:20に行ったセッション『当事者による対話:やさしいって何?』の記録動画を下記のpeatixサイト経由で視聴可能としました。 DFJS2020に参加されていない方には、1口500円として1口~6口で対価を選んでくださいとお願いしています。上記からの申込み対価はpeatix手数料を除き、全額を対談をされた4人で分配する予定です。 DFJS2020にご参加いただいたみなさんは既に3000円の参加費を頂いていますから『割引コード

DFJS2020終了!

第7回認知症フレンドリージャパン・サミット(DFJS2020)が無事終了いたしました。 DFJS2020に参加していただいたみなさん、関心を持っていただいたみなさん、支えてくださったみなさん、そのすべてのみなさんのおかげです。初めての挑戦となるZoomを用いたオンライン開催となりましたが、第7回認知症フレンドリージャパン・サミット(DFJS2020)を成功裏に幕を閉じることができました。心よりお礼申しあげます。 DFJS2020は、19セッション(Zoom練習セッション[

イタリアからの手紙

認知症フレンドリージャパン・イニシアチブのWebサイトにイタリアから問合せがあった。 Good morning, I am an Italian student and I am preparing a thesis for my university on dementia friendly communities. Do you have a way to provide me with information on urban planning projects on

DFJS2020 DAY-2

2020年8月30日(日)、第7回認知症フレンドリージャパン・サミット(DFJS2020:Dementia Friendly Japan Summit 2020)のメインセッション 2日目(DFJS2020 DAY-2)をZoom上で開催した。 DFJS2020 Day-2、午前のセッションは京都で大学生が高齢者宅に住むという京都府の事業『京都ソリデール』に関わるもの。単純に事業の紹介ではなく、町田市の団地で同じようなことは出来ないだろうかという問いを掛け合わせたセッション

DFJS2020 DAY-1

2020年8月29日(土)、第7回認知症フレンドリージャパン・サミット(DFJS2020:Dementia Friendly Japan Summit 2020)のメインセッション 1日目(DFJS2020 DAY-1)をZoom上で開催した。 1年前のDFJS2019で、「また来年! 2020年は8/29-30です!」と言った約束を無事果たせた。 DFJS2020 Day-1、午前のセッションはオンラインも含めて先進的な認知症カフェの取組みをしている恵那と名古屋のお二人