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ひとりRUN伴

NPO法人認知症フレンドシップクラブ(DFC)が2011年から行っているRUN伴。北海道の函館から札幌までの300 kmを170人ほどの人たちがたすきをつないで始まった活動だが、いまではそれが全国に広がっている。

2020年、新型コロナの影響で全国的なイベントとしては実施は見合わせられた。そのかわりに認知症フレンドシップクラブ(DFC)は「ひとりRUN伴」という企画を立ち上げた。SNSを使ってそれぞれが走った距離を投稿し積算していく取り組みだ。まもなくその積算距離は3,000kmを超える。

RUN伴は、認知症の人も認知症ではない人も、大人も子供も、職業も立場も、そういうことは関係なく、あるいはどうでもよく参加するイベントだ。みんなでワイワイと走るのも楽しいが、自分のちょっとした行動が誰かの何かにつながっているという思いをつなぐイベントでもある。タスキをつなぐという行為が象徴しているのはそういうことだと思う。

だから一人で走っていてもひとりではない。同行二人。見えない誰かと一緒に走っている。私にとってもRUN伴はそういうイベントだ。だから2011年の参加から実は私は走らない。ずっと自転車で後ろから伴走することだけをしてきたのもそういう意味だ。ずいぶんとたくさんの人の後ろを走った。それは見守りじゃない。同じ時間、同じ場所、同じ景色をみることを楽しむことだ。

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「ひとりRUN伴」は同行二人の新しいステージだと思う。RUN伴の良さや広がりは別の部分にあったとは思うが、そこに新しい軸が加わったのだと捉えている。オレンジの何かを身につけて参加することは、それ自体が、《誰か》と一緒に《明日》に向けて何かをつなぐことなのだ。それがRUN伴=RUN TOMORROWだ。

訪問していただきありがとうございます。これからもどうかよろしくお願い申し上げます。