Photo by megmat 共鳴*老松に春一番の濤しぶき 144 岡田耕 2024年2月16日 00:00 老松に春一番の濤しぶき 岡田 耕 この句は読む人により場所の変わる句である。日本の海岸に松原は多いが、日本海側の松原を感じる。長い冬が終り、春を告げる風「春一番」。強い風で昔から船乗りの良く使う言葉が残ったようである。 むかし結社の吟行で「天橋立」でこの句の光景に合った事が今思い出された。 句の光景は何の説明もいらない。葛飾北斎の絵のようで、一読で全てが伝わる句。「松にかかる浪しぶき」まで浮ぶ写生の名句で天に頂いた。吟行の時には若く詠めなかった。吟行が今蘇る句である。(岡 白雲)「あひる句会報」令和三年二月号(岡田 耕) ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する この記事が参加している募集 #私の作品紹介 109,779件 #私のイチオシ 52,959件 #詩 #創作 #私の作品紹介 #俳句 #私のイチオシ #季語 #歳時記 #春一番 144