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鑑賞*明易し足の親指のみ目覚め

林 渡海

『林建二遺稿集 余花の雨』(2006年)所収。

ある時、寝ながらに、掛布団から足が出ていることに気付いた。
掛布団から足を出していても寒くはない季節になった。
瞼の向こうから、カーテンの隙間を漏れる光が、もう夜が明けつつあることを知らせてくれている。

(岡田 耕)

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