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鑑賞*晩夏光仕舞ひ忘れの旅鞄 

いそむら菊

夏も終わりの日の差す部屋に、大きな旅鞄がまだ出しっ放し。
さすがにお土産と貴重品と汚れ物は出したけど、あとはそのまま。
仕舞うのを忘れているんじゃない。
仕舞ったら夏の思い出も一緒に忘れてしまいそうだから。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』令和六年一月号「私の好きな一句」)





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