見出し画像

共鳴*庖丁を垂るる魚の血冴返る

庖丁を垂るる魚の血冴返る 岡田 耕 

    一見凄惨な景の様だが、庖丁から魚の血が滴っているのだから、これは主婦(夫)が、魚を料理している日常の景である。それを庖丁を垂るる(魚の)血とすることで、読者に緊張感を持たせ、冴返るに対照させた技巧派の句。
 私ごとだが、庖丁とか刀の切っ先を恐怖する先端恐怖症が少しある。その裏返しとして、この句とか国立博物館の備前長船の刃紋に惹かれるのだろうと思う。
(馬齢)

「あひる句会報」令和6年2月号

☆引用にある「国立博物館の備前長船の刃紋」ってどんなものだろう。
 かわかわ さんが国立博物館の刀剣の展示についてレポートされていますのでご紹介します。実物をじっくり見たくなりました。

(岡田 耕)

この記事が参加している募集

私の作品紹介

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?