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『そんなこんなで』家を買った

介護離職より1ヶ月。

素敵な日々を送っている。

母上の笑顔が増えてきた。

うれしいことだ。

そんなこんなで
NOTEの「2022年買ってよかったもの」企画に乗っかることにした。

結論。
「買ってよかったもの」は、持ち家です。
「持ち家を買った」って、日本語変だね…。
要するに自宅を買ったってこと。

「え?!」

「介護離職した年に、家買ったの?」

そうです。正気の沙汰ではありません。
住宅ローンを組んですぐ会社を辞めました。

「どうやって、毎月のローン払っていくの?」

はい……よく聞かれます。

あれ、このままだと、よくある「賃貸 VS 持ち家」のお話になっちゃう。

でも、触れないわけにもいかないか…

「賃貸か、持ち家か?」なんて、その人の価値観次第。


一般論として、勝ち負けを決められるもんじゃない。

ぼくの場合、先月まで会社にいたので、ローンを組みやすかった。
金利は当面上がらないと日銀総裁も言っていた。
だから、借りられるうちに借りまくるという作戦。
会社を辞めた瞬間、ただの無職のおっさん。
住宅ローンなんて組めなくなる。
そもそも、49歳なんて33年ローンを組む限界だよ。


『だから!これからどうやってローン払っていくのって聞いてんじゃん!』

そこですよね……
たしかに不安です。

しかも、ぼくがローンで買った家は、マンションではなく一戸建てだし。

ご存知のとおり、一戸建ての場合、マンションよりも建物の価値が下がりやすい。
マンションなら、駅近を選べば10年住んでも価値はさほど下がらない。上がる場合だってある。
ところが、一戸建ての場合、10年住んだら、建物部分の資産価値はかなり下がる。上がることはない。

ってことは、ぼく、やらかしたの??
いや。今のところ、そうは思っていない。

ここからは、価値観のはなし。

マンションを買っても、自分好みのカスタマイズは難しい。
当たり前だ。所詮、共同住宅だから。3回も買ってるからわかる。
管理組合もうるさい。定年してやることがなくなったけど、まだ誰かの前で威張りたい一部のおっさんが生息する素敵な団体だ。

ところが、一戸建ては違う。組合規約などの共同ルールはない。
しかも、法律の範囲内で自由に建てられる。内装から何から自分のライフプランに合わせてカスタマイズできる。

つまり、カスタマイズした「自分仕様の家」を使えるのだ。

この「自分仕様の家を使える」というメリットが、ぼくにとってはめちゃくちゃ大きい。

ところが、賃貸派には、このメリットが過小評価されることが多い。

むむ…… そういうものか
価値観の違いだから、しょうがない。
だから人生おもしろい。

ちなみに、ぼくの家は、一階をお店にして、二階を住宅にした。
そういうことをやりたかったのだ。ライフプランとして。
あと、ぼくは身長が無駄に高いので、天井も限界まで高くした。
齢50で天井の低い家に住み始めたら、背伸びもできず、もっと猫背になってしまう。
母上の介護をしているから、バリアフリーも必須。

これだけでも、相当なカスタマイズが必要。
中古物件を探しても出てくるわけがない。
だから、もう自分好みの一戸建てを建てるしかないってことになった。

資産価値とかの前に、まず「自分仕様の家を使える」こと自体がメリット。
いま、実感しまくっている。


昔だったら、自宅は、寝るだけの場所だった。
「住む」=「寝る」みたいな。

一日のほとんどを会社で過ごしたからね。

でも、これからは違う。
テレワークもどんどん進んでいる。
一つの場所に社員を一堂に集わせる意味が薄くなってきた。
コロナもあって、自宅で仕事をする時間が増えた。

こうなってくると、家のスペックが仕事のパフォーマンスを決める要素になる。


仕事の効率があがれば儲かる。会社員なら評価も上がる。
お店や会社を併設するなら、副収入も生まれる。
それも自宅の価値に含まれる。


家はもう、飯食って寝るだけの場所じゃない。
社会も価値観も変わっているのだ。

あえて『賃貸 or 持ち家』論争に、乗っかると

「一戸建ては建物の資産価値が下がるよ!ローン払い終わったとき資産価値はないよ!」(←そうかなぁ??少なくとも土地は残りますよ。今の建築基準で建てた家は下手すりゃ100年住めます。ローン払い終わった後、さらに60年住めるけど…という価値観の違い)

「近所に変な人が来ても、引っ越しできないよ!」(←そうかなぁ?ガチで有害な人が来たなら対処すべきじゃない?変な人が近所に来るたびに賃貸を中途解約して引越先を探すの?子供の転校リスクとか考えないわけ?…という価値観の違い)

「会社から転勤を命じられたら?」(←引っ越しを伴う転勤は減ってるよ。リモートが増えてるこの時代に引越しを伴う転勤を何度も命じてくる会社なんて業績伸びないから転職すれば?…という価値観の違い)

ぼくの持ち家のローン契約によれば

ぼくが癌になったら、住宅ローンは消える
ぼくが死んでも、住宅ローンは消える


ぼくが死んだら、家族はローンのない土地と建物を相続する。


ねぇ、聞いて。

今どきの家だ。手入れすれば100年住めるよ。
君が大人になって、ぼくみたいに身長が伸びても、猫背にはならないようにしたかったんだ。

バリアフリーだから、ぼくが車いすになっても大丈夫。迷惑はかけないよ。車いすで行ける導線に、ぼくに必要なものをすべて配置してある。
だから、ぼくは一人でもこの家で楽しめるよ。君たちは、世界中の好きな場所に行って、君たちの人生を楽しんで。

もし、ぼくが死んだら……

この家はお店もできる。君たちが住んでもいいし、貸してもいい、売ってもいい。好きにしたらいい。家族で相談して決めて。

この家は、君たちに残してあげられる資産だよ



買ってよかった。


『だ・か・ら‼️ これからどうやってローン払っていくの⁉️』


そんなこんなで。

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