ビワの葉2

ビワで染める

『植物染色をはじめてみたい』と考えている方におすすめしたい染色です。藍、紅花、蘇芳、etc. と植物染色界の並みいるスターを横目に何故、始めはビワなのか・・・
理由は「染めた後がっかりしない」からです。
例えば一番最初にご紹介した玉ねぎ染めは、濃い黄色に染まって、皮はどのご家庭でも大抵あるものなので気軽に染色を楽しめるのがおすすめなのですが、実は数回の染め重ねでは色が抜けてしまいます。(例えば、バッグを作って外で使う場合など)
せっかく綺麗に染めたのに色がなくなってしまうとテンションは落ちますので、植物で染めるというワクワク感がそがれてしまいます。その点ビワの色は比較的に日光に強い色なのであまり無くなりません。何事にも始めが肝心なので、気持ちよく次の植物の染色につなげていくためにはビワをおすすめしたいワケなのです。ちなみに藍や紅花は単純に難しい・お金がかかるという理由です。

では、そのビワの染色についてです。

染色に使うのは葉です、以前の玉ねぎの染色と同じ工程で煮出して染液を抽出します。染色方法も玉ねぎ染色と同じく浸染2回染め。媒染は焼きミョウバンを使ったアルミ媒染です。
・染める生地は11号帆布15cm×38cm
・ビワの葉:細かく刻んで、だいたい片手ひとつかみ程度
・焼きミョウバン液:小さじ1~2程度 ※濃さの調節は好みで
!!注意!! 金属アレルギー等をお持ちの方は金属系の媒染液は絶対に使用しないでください。

●染料液の作り方は「玉ねぎの皮で染料液をつくる」を参照してください。
●染色方法は「玉ねぎの皮で染める」を参照にしてください。
●媒染液の作り方は「焼きミョウバンでつくる媒染液」を参照してください。

ビワの葉。染色に使う量はもうちょっと多めです。

染料液

染める11号帆布15×28cm

染液に生地を浸す

媒染(焼きミョウバン液)する

染め終わった生地(赤めの肌色)

染めた生地でティッシュケースをつくる

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