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よもぎで蕎麦切色

はじまりの予感も名残惜しさも感じることができなかった異様な春を経験しました。
未だコロナ禍の真っ只中、終わりもみえず不安を抱えて送る日々ですが、変わらず季節は巡っていきます。こんな..春、だからこそ今の春を感じる染めをしました。

梅とか桜は普段から染めているので何で染めようかと・・

実は染色をはじめて十余年、どういうわけか一度も染めたことがなかった?よもぎを使って染めることにしました。
よもぎは皆さんご存知のとおり、またの名を餅草といいましてお団子やお餅にして食べます。早い時期の春の新芽は天ぷらにしても美味しいですよね。
こういった食べ物のイメージが先行していたので、今まで染色に使わなかったのかな、という気がします。

染色に使うのは生葉です。
浸染2回。
媒染は焼きミョウバンを使ったアルミ媒染です。
・染める生地は11号帆布15cm×38cm
・よもぎの生葉:だいたい両手でひとすくい程度。細かく刻まなくても良いです。
・焼きミョウバン:小さじ1~2程度 ※濃さの調節は好みで

●染料液の作り方は「玉ねぎの皮で染料液をつくる」を参考にしてください。
●染色方法は「玉ねぎの皮で染める」を参考にしてください。
●媒染液の作り方は「焼きミョウバンでつくる媒染液」を参考にしてください。


いつも通りの11号帆布のティッシュケースを作ります。

201904bヨモギ2

抽出したよもぎの染料液。よもぎの香りというより草のにおいのほうが強いという感じです。お茶っぽいですね、飲めそう・・

201904bヨモギ4

浸染を2回しました。もっと染め回数を増やせば濃くなるかもしれないですが個人的にはこのくらいが丁度気持ちの良い色。染色工程は割愛させてください。

201904bヨモギ3

おなじみのティッシュケースを作りました。色は、やや黄みの強い蕎麦切色(ソバキリイロ)に近いです。はじめて染めましたが、おもいがけず好みの色に染めあがり少し興奮気味です。日光の堅牢度が強ければ、今後レパートリーに加えようとおもいます。

201904あかね

自宅の日本茜もすくすく育ってきました。

201904ぜんまい

ぜんまいも頑張っています。食べちゃいますけど・・

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