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ホオノキ観察日誌
ホオノキ橋の記事を上げてから、約2週間が経ちましたがその間、特に22日からはほぼ毎日ホオノキ橋に通って観察を続けていました。
一旦一区切りついたので、今日はその報告です。
やりたかった事を100%達成できたわけではないので、大満足とはいきませんが、満足ではある(^^)
では、写真とともに振り返ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1716964981179-7JX2qcDgw6.jpg?width=800)
この時は握れば隠れるぐらいのサイズ感。
花の蕾としてはすでに充分デカいけど!
![](https://assets.st-note.com/img/1716965004506-gVHHpZ54WF.jpg?width=800)
握り拳に匹敵する大きさまで膨らみ、蕾の先端が綻んで僅かに花の白が覗いています。
![](https://assets.st-note.com/img/1716965026010-h4IOrF8CvK.jpg?width=800)
待ってました〜!
目の前1mの距離で観察できる幸せ。
写真と共に香りをお届けできないのが悔しい!
めっちゃくちゃいい匂いがするのです(^^)
![](https://assets.st-note.com/img/1716965059853-nFijeolpHG.jpg?width=800)
花が開く寸前のようにも見えるけど、実はこれは開花した日の夕方に撮影したもの。
なんと、花が開いてから一度閉じるんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1716965077678-LmHfleoEGM.jpg?width=800)
翌日には花の印象が随分と変化。
一度閉じた花の中で何が起きたのか?
実は、性転換が行われていたのです…!
雌雄異熟【しゆういじゅく】と呼ばれる機能で、同じ花の中での受粉を避ける為の仕組みです。
![](https://assets.st-note.com/img/1716965117888-2e4wa65LKx.jpg?width=800)
開花初日の花の様子を見てみると、ピンク色の部分が反り返っていることがわかります。
この部分が雌しべで、強烈な芳香で虫を誘い、花粉を運んできてくれるのを待っています。
写真の通り、開花1日目は花が完全に開かないことの方が多く、下から見上げる角度では中の様子を観察できない為、花よりも高いところから観察する必要があったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1716965128200-ow65fXPtHM.jpg?width=800)
なんだか、ゴージャス…!!
南国を思わせるデザインです。
日暮れ頃には花が閉じ、2日目の開花を迎えた時には反り返っていた雌しべがピッタリと閉じており、入れ替わりに根本の雄しべが開きます。
わざわざ花を閉じなくても、雌しべ、雄しべの開閉だけで済みそうなのに…とついつい思ってしまいますが、これは無粋な考えだと思っています。
アニメのヒーローやヒロインの変身シーンが丸見えでは格好が付かないと思いませんか?
見てはイケナイ世界があるのです!笑
![](https://assets.st-note.com/img/1716985882672-yie9bFT8RG.jpg?width=800)
3日目には雄しべが脱落、芳香はしばらく残るものの、花としての役目は終わりを迎えます。
雌雄それぞれの期間が僅か1日しかなく、その日の気温やお天気次第で咲いたり咲かなかったり…
仕事の都合で好きな時間に行けるわけではない…
ベストタイミングでの観察が思いの外難しい。
ホオノキ橋の冒頭写真の蕾と、今日の記事の冒頭写真の花は同じ個体で、本当はこの個体で経過観察を行ないたかったのですが、まさかの開花初日を見逃してしまう痛恨のミス…!
午前中の休憩で見に行ったらまだ咲いておらず、16時の仕事終わりで間に合うかと思ったら、すでに咲いて閉じてしまっていたのでした。悔しい…。
その為、この記事に使用した写真は、2本のホオノキに咲いた5つの花の写真を組み合わせています。
コレが大満足ではない理由です。
とはいえ、蕾から花の終わりまでの各段階はしっかり観察できたので、満足というわけです(^^)
充分過ぎるほど楽しんだけど、
また来年、リベンジです!
もしや私も芳香に誘われている…?笑
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