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梅雨の彩り 【奥入瀬 24/7/4】

梅雨時期のお花といえば!の
紫陽花が見頃を迎えました。

エゾアジサイという自生種で、
つぶつぶした細かい両性花の周りを
可愛らしい装飾花が囲みます。

青が濃いめの株

エゾアジサイは色や形の変異が豊か。
この株は濃いめの青に装飾花が3枚。

淡いピンクの株

こちらは圧倒的少数派のピンク。
エゾアジサイはほとんど青色でピンクは珍しい。

紫陽花は土壌のpHやアルミニウム含有量で
花の色が変わることが知られていますが、

同じ場所に異なる花色の紫陽花

同じ土壌から生育しているのに
隣同士で色が異なっています。

やっぱり自然のモノですから
こうだったらこうというような条件が
全ては当てはまらないこともよくあります。

青とピンクのハーフ?

装飾花はうっすらとピンクが混ざった程度ですが
中央の両性花に注目してみると、
ピンク色の花弁の中央から青い雄しべが
たくさん伸びています。

単色の花は萼、花弁、雄しべなど
全体の色が統一されているのに対して、
この花はピンクと青が混在している様子。

この花の近くに青とピンクの株があるので
交配して生まれたんでしょうか?
理由はわからないけど素敵な個性です。

装飾花にも負けない美しさ

紫陽花と聞いて思い浮かべる
あの手まりのような丸い紫陽花は
造られた園芸品種です。

園芸品種たちも確かに美しいけれども、
私は自生種のこの繊細な美しさが好きです。


大きくて目を惹くものよりも
小さくて地味なものに魅力を感じてしまう。

奥入瀬渓流で培われた感性かもしれません。



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