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自己洗脳な日曜日(乗り越え方)

前回の記事に述べさせて頂いたように、共に暮らしていた猫達とお別れをした。

永遠の別れではないが、今後一緒にまた暮らせる日も訪れる事はないだろう。

昨日は想像以上にメンタルがダメージを負ってしまい、毎日更新するつもりだったnoteの野望も潰えてしまった。

何もしないでいると際限なく落ちるとこまで落ちてしまいそうになる。

私が過去に体験した悲痛な期間で学んだのは、辛い時は自己洗脳すべし!と言う事。

Life happens for you,not to you .

という言葉がある。

要約すると「人生に於ける出来事はただ発生したのでは無く、あなたの為に起こったのだ」となる。

「to you」じゃなくて「for you」なのだと。

それが真理かどうかは分からないし確認も出来ない。しかし、確認出来ない以上は「真理かも知れない」と思って生きても良さそうだ。

経験上、大きな悲しみの淵に在る時は本当に苦しいものだと知っている。

「何でこんなことに?なぜ自分なんだ?」と思うし、周りを見ると自分だけがモノクロの世界に居るように感じる。

巻き戻せない時間、どんなに手繰り寄せても届かない過去。そして、苦しい日々をなんとか乗り越えた時に残るのは「乗り越えた経験」だ。

その経験こそがfor youが表す意味なのだと自分に言い聞かす。

色即是空 空即是色

こんな事書くとほんと自己啓発っぽくなるから嫌なのだが、苦しい時ほどブッダの教えは響くのだから仕方ない。

色とはつまり物とか人とか、ありとあらゆる物質や感情の実体の事だ。「空」とは「無い」という事。

ブッダは琵琶を例えに話したようだ。

とても良い音色を奏でる琵琶(実体)があるとする。しかし琵琶は突き詰めて考えると、木や弦で出来ている。分解して木のかけらや解した弦になってしまうとどうだろう?

同じ物質ではあるが、もうそれは琵琶では無い。

これは量子力学や素粒子物理学にも通じる。全ての物質は原子によって構成されてるのは皆知ってる事だ。そして原子は17個の素粒子で作られている。

それらが集まった塊が物であって人なのだ。素粒子まで分解してしまえば、それは人では無く物でもなくなる。

有るように見えても、それは無いのと同じなのだ。

また、同じ道理で、無いように見えてもそれは有るのだ。

スープの注がれた皿

これはあくまで持論だから、賛否あるだろうが聞いて欲しい。

目の前に温かいスープが注がれた皿があるとする。その横に何も注がれていない空っぽの皿も置かれている。

どちらを選ぶのが幸せだろう?

大半は前者では無いだろうか。もちろんそれはそれで正解だ。

だが、スープを飲み干したあと、その皿の価値はどうだろうか?スープを飲む前と同じように幸せを期待させてくれているだろうか?

食欲という欲望があったからこそ、スープの注がれた皿が幸せをもたらす皿に見えただけだ。

スープがなくなってしまえば、それはただの汚れた皿になる。

一方で、同じように2皿を並べられて
「どちらかを持った上で、より速く走りなさい」と言われた場合はどうだろう?

どっちの皿を選ぶのが幸せだろうか。答えは後者だ。

皿自体は何も変化してなくても、皿に対する自分の気持ちの向き方で幸せの皿はどちらにもなり得るという事だ。

人生によって起こる様々な悲しみや怒りは、捉え方を変える事で毒にも薬にもなるのだと思う。

幸せとは

裕福な家庭に育ち、幼い頃から欲しいものを与えられ続けた子供と、貧しくて何も与えられなかった子供。

幸せなのはどちらだろう?

与えられた子供は、それを手にする方法も手にするための手順も労力も知ることが出来ない。テストをカンニングで回答したのと同じだ。
本人は悪く無い。「与える」という行為は本人が自力で経験して学ぶ機会を「奪う」のと表裏一体なのだ。

貧しくて何も与えられないう子供は、それを手にするためにどうしたらいいかを学ぶ。はたまた、欲しいものを我慢するという成長も得られるだろう。
「与えられない」という事は「思慮する機会を与え、我慢する能力を育てる」のだ。

だから今「苦しい気持ちを持っている事=不幸」では決してないと理解する事だ。それを不幸という毒薬にするのか、成長という良薬にするのかは自分次第なのだ。

2年共に暮らした猫と離れ離れになったという「愛別離苦」の苦しみが今の自分にはある。その上で、たぶん自分はまた一つ寂しさを乗り切る方法や強さを得ることになるだろう。

数日後か数ヶ月後かは分からないが、その時点できっと悟るだろう。「不幸ではなかった」と。

今は苦しい。しかし、数ヶ月後はまた違う気持ちがあるはずだと今は信じていようと思う。

これが私のタイムリーな自己洗脳だ。


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