私の涙腺が壊れた邦画5選!
昔から映画が好きだった。かと言って中高生の頃は頻繁に観に行く金も無かったから自然とレンタル、とりわけ旧作ばかりを借りて観ていた。
当時はレンタルビデオ店が至る所にあって、レンタルCDと共に隆盛を極めていた時代。
毎週金曜日だけ旧作10本で1,000円と言うサービスをやっているお店があり、飽きもせず毎週毎週借りていた。
当時は洋画ばかり観て、ちょっと分かったような気になり
「邦画とか観る価値ないよ」
なんて思っていたけど、毎週それだけ借りていると洋画もあらかた観尽くしてしまい邦画に手を伸ばすようになった。
しかし。観てみるとこれが面白いのだ。
言ってる事が母国語だからしっかりわかると言うのは大きいんだなと思った。ニュアンスとか細やかな言い回しまで理解できるので感情移入しやすい。
先入観だけで判断してると、大きな過ちを犯してしまうなぁと反省した。
邦画にも名作は無数にあるのだが、中でも自分が胸を打たれた作品を幾つか紹介したい。
奇をてらうつもりはないので、皆さんが既にご存知のものばかりかも知れないが、もし観た事が無いものであればオススメしたい。
①刑事物語(1〜5)
シリーズは1〜5作を数え1作目が1982年公開。
義理人情に厚いが、昇進には程遠い刑事を武田鉄矢さんが演じている。武術の達人であり、とても強いのだが反面女性の扱いは不器用そのもの。
毎回ラストは他の部署へ異動させられるのだが、分かっていても涙が出る内容だ。
私は特に2作目「りんごの詩」で涙が止まらなかった。
強くオススメしたい邦画だ。
②鉄道員
私がいつまでも目標とする人、高倉健さん主演。浅田次郎氏原作。
寡黙で直向きに仕事一途に生きる男を高倉健さんが演じる。鉄道員であるため、どんな時も駅に立ち続けるのだが、我が子の最期を看取る事もできなかった。
それから数年が過ぎ、ひょんな事から若い女学生と出会い、運命的な時間が流れる。
名作である。彼の切ない人生に訪れた奇跡を理解した時、涙腺は崩壊した。
数ある健さんの映画の中でも屈指の名作だと思う。
③探偵はBARにいる
大泉洋さん主演。シリーズは3まで展開されている。
舞台は札幌。しがない探偵業を営む主人公と、居候の様な相棒の松田龍平。喜怒哀楽の激しい主人公と、感情の起伏が感じられない相棒の組み合わせが面白い。
松田優作の探偵物語や永瀬正敏の濱マイクを彷彿とさせる内容なのだが、ラストに向けてシリアス度が上がっていく。
コメディのスタイルを取りつつも最後は胸が苦しくなるのだ。
とりわけ「1」のヒロインである小雪の数奇な運命が悲しい。
④菊次郎の夏
北野武さん監督主演。
親が離婚し父親に引き取られた少年が、夏休みを利用して母親に会いに行くのだが、ひょんな事から1人の男が旅を共にする事に。
うだつの上がらないはちゃめちゃな男、菊次郎。
途中で競輪に行ったり、とにかくめちゃくちゃなのだが、少年と中年の見事なロードムービーとなっている。
出鱈目な菊次郎が時折みせる人としての本当の優しさ。
久石譲さんの挿入曲「summer」がとても切ない。
⑤容疑者Xの献身
東野圭吾さん原作。福山雅治さんと柴咲コウさんが演じるガリレオシリーズ。
もともと小説自体もとても面白いのだが、とにかく堤真一さんの演技が際立つ。小説を先に読んでいても、引き込まれてしまう。
トリックもさることながら、1人の男が誰かのためにそこまで出来るのかという狂気に近い愛。必見。
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