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健康について考える!筋肉と検査値の関係?伝えたい2つのこと


知ってもらいたい臓器のはなし
腎臓の働きと関係のある血液検査データ

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ちょっと今日は薬剤師らしく、健康に関連した話題を皆さんになるべくわかりやすく伝えてみたいと思います。


--- 伝えたいことはこの2つ ---

✅ 腎臓の働きと検査数値について

✅ 筋肉量と腎臓の検査値の関係について


◆ 自分の腎臓の働きがどれくらいか知っていますか? ◆

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「そんなの興味ないよっ」ていう方もいるかもしれませんが、おそらく知っている人は少ないのではないでしょうか。

腎臓が働かなくなると、おしっこが出なくなる!
おしっこが出なくなると老廃物が体から出て行かなくなる!

大変ですよね😥
老廃物がたまってしまいます


年齢を重ねたり、高血圧や糖尿病などの持病を長くかかえていたり、夏場脱水になったり、痛み止めを毎日のんでたり、ちょっとしたことが原因で悪くなってしまうことがあるナイーブな臓器でもあります。


✅ POINT ❗
1年に1度の健康診断などでも必ず採血結果として出ているはずですので、一度確認してみてはどうでしょうか?

あまり意識してみたことはないかもしれませんが、腎臓の働きをみるための血液検査データとしては、「クレアチニン(Cr)」と呼ばれるものがあります。

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腎臓は、心臓、脳と並んで大切な臓器で、この3つは「脳心腎連関」と言われていて、それぞれが密接に関わっています。


採血結果の項目に、「クレアチニン」「Cr」「SCr」といった記載があると思いますが、

『基準値』
男性で0.6~1.1 mg/dL、女性 で 0.4 ~ 0.8 mg/dL
(数値には男女差があります)

となっています。

クレアチンはアミノ酸の一種で、その大半がクレアチンリン酸という形で筋肉の中に蓄えられていますが、筋肉のエネルギーとして使われたあと、尿から「クレアチニン(Cr)」として体の外に出ていきます

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『画像:ゴロー@解剖生理イラスト(@rockybabyto)より引用』
この画像ホントわかりやすいです😳

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腎臓の機能が落ちて、このクレアチニンが排泄されなくなると、血液の中のクレアチニンの濃度が高くなってしまいます。

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✅ 筋肉と検査数値の関係は?

筋肉量が多い人は、クレアチニンの産生される量も多くなるため、血液の中のクレアチニンの値も高くなってしまい、見た目腎機能が悪いように見えてしまう(過小評価)ことがあります。

つまり腎機能評価の数値『クレアチニン』が基準値より高くなるということです!

知っていましたか?


また、筋肉トレーニングをする方が、

✓ 強度の高いトレーニング時に
 素早くエネルギーを作り出す(高強度のトレーニングが可能)
✓ 筋肉疲労を防ぐ

といった目的でサプリメントとして「クレアチン」を摂取することもありますが、この場合も血液中のクレアチニン値は高くなります

アスリートの方や筋肉トレーニングを日頃から行っている方は、やや高めの値が出てくるかもしれませんが、筋肉量とも関係しています。

通常、元気なアスリートだと腎臓の機能には問題がないかもしれませんが、痛み止めの内服や脱水など悪条件が重なると腎機能が低下することもあります。

痛み止めとパフォーマンスについてまとめたブログはこちら ↓↓

クレアチニンは筋肉量に左右される数値なので、そこを補正するための推算式が出されています。

 現在、筋肉量が少ない高齢者での腎臓の働きを推測する計算式はありますが、筋肉量が多いアスリートの腎臓の働きを推測する計算式で確立されたものがありません

 アスリートの腎臓の働きを推測する計算式の検討はこの文献が今一番あたらしいと思いますが、今後更にこの研究がすすんで公開されてくることを期待しています。

すいません。国内の文献になりますが英語の文献です。
こういうものがあるんだということだけ知っておいてもらえればと思います。

皆さんの健康のために頑張ってくれている人がいます!

推算式が確立されていない以上、普段から意識して自分の健康な時の数値(基準)を確認しておくことも大切です。


健康な時の数値を基準として、継時的に数値をみていけば自分の腎臓の状態を把握できます

腎臓から排泄されていく(おしっこに出ていく)薬もたくさんあり、腎臓の機能が低下した状態でそういった薬をのむと、薬の効果が出過ぎることもあります。

また、腎臓自体にダメージを与える薬もありますので、身近な薬局、薬剤師を活用して健康管理と安全な薬の使用を目指してみませんか?

ーー さいごに、覚えておいて欲しいこと!! ーーーー
✅ 腎臓の検査値はクレアチニンと覚えておきましょう!
✅ アスリートや筋トレをする人は普通の人よりクレアチニンが高めに出るので、健康なときの数値を基準にしましょう!

最後までお読み頂きありがとうございます。

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