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強い薬か、弱い薬か、気になりますか?

「これ強い薬ですか?」

こう聞かれることよくあります!

こう聞いてくる理由は大きく分けて2つあると思っています。

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▶効果がきちんと出るか知りたいとき
▶副作用が出ないか心配なとき
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よく聞かれる薬も決まっていて、睡眠薬(眠剤)や痛み止めが特に多いです。

その他にも、ステロイドの塗り薬や抗生物質(抗菌薬)なども聞かれることがあります。

結論を言うと

「強い!弱い!だけでは回答できない!」

ということ👍

■ 眠剤は強い薬か?

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例えば、眠剤であれば、

▶早く効いてくる薬もあれば、
 ゆっくりと効いて長く続く薬もある
▶不安を抑える作用が強い、弱いの差がある
▶眠剤としての作用以外に
 筋肉の緊張をやわらげる作用も持っている
▶睡眠の深さの違い
 (レム睡眠、ノンレム睡眠など)もある

眠剤だけでも、これだけの違いをその人の病態にあわせて使い分けています。

強い、弱いだけで表現しづらいということが少しだけわかって頂けたでしょうか?

■ どんな時に強い薬と感じるのか?

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ただし、人はその時々に感じる感覚を優先するところがあるので、眠剤にしても痛み止めにしても、短時間で効果がある薬を『効き目がある(効き目が強い薬)』と認識する傾向がある気がします。

痛み止めであれば、1日3回で飲む薬と、1日2回で飲む薬では、その効果が出てくるまでの時間が違ってきます。

すぐに痛みを止めたいときは、有名どころだと、ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)やボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)といった効果がすぐに出て、効き目はそれほど長く続かない薬を使うことが多いと思います。

逆に慢性の痛みだと、あまり聞き慣れない名前の薬だと思いますが、セレコックス(セレコキシブ)やモービック(メロキシカム)といった1日1~2回の長時間効き目が続いて胃に負担のかかりにくい薬を服用することが多くなります。

ここまで話をしてきた痛み止めの種類はNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる”非ステロイド性抗炎症薬”という分類に入ります。

痛み止めの強さの比較は、同じ分類の中で行うというよりも、いくつかある分類の間で比較されるというのが正解かもしれません。

(画像:日本ペインクリニック学会ホームページ)
こんな感じのイメージです👇

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分類間の比較では、たしかに強い、弱いはあるんです。

他にも、強い、弱いで比較できるものとしては、ステロイドの塗り薬があります。「ストロンゲスト」「ベリーストロング」「ストロング」「ミディアム」といった強さの分類があります。

さいごに

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このように、強い、弱いで表現できる薬もあれば、その薬の作用や身体に入ってからの動き方などで使い分けている薬もあります。

困ったことに薬の効き方にも個人差があります。

効果がでるか出ないかは、まず飲んでみないとわからないというのが本音かもしれません。

また、個人個人の採血データなどを確認したりして、その人にとって副作用が出る可能性が高い薬であると薬剤師がもし判断すれば、『薬の使用期間中のフォローアップ』として電話などで確認してくれたりもします(2020年11月現在は義務化されています)。

「強い薬か、弱い薬か」を気にする前に、まずは医師が選んでくれた薬を自己判断で減らしたり、中断したりせずに飲んでみる!

これが一番大切ですね。


さいごまでお読み頂きありがとうございます。

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