眠気ざましのカフェイン。おすすめのドリンクは?

マイボトルでコーヒーを持参するようになってからあまりエナジードリンクを飲まなくなっていますが、以前はかなり頻繁に飲んでいました。

「朝の元気が出ないとき」
「運動前に元気を出したいとき」

こんなとき、とても重宝します!

カフェインの話をするにあたって、まずは各種飲料品のカフェイン含量とその作用についてみていきたいと思います。

各種飲料品のカフェイン含量

近年エナジードリンクの種類は少しずつ増えていますが、エナジードリンクについては私がよく飲む ①Red Bull ②Monster ③サンガリアミラクルエナジーVについてとりあげます。その他、飲料品との比較です。

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これを100mLあたりの含有量で比較すると

①眠眠打破
②ワンダ金の微糖
③ボス 無糖ブラック
④モンスター エナジー
⑤レッドブル
⑥伊右衛門 濃いめ
⑦伊右衛門

となります。

意外にも、缶コーヒーの方がエナジードリンクよりもカフェインの量は多いんです。

種類によるとは思いますが、この一覧の中では微糖の缶コーヒーが、糖分も入って朝の頭の回転を高めるにはもってこいではないでしょうか?

【結論!】
BEST 微糖缶コーヒー

1日のカフェインの摂取量(上限)は?

カフェインを一生涯摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される1日あたりの摂取許容量については個人差が大きいなどの理由で、日本でも国際的にも設定されていません。

〔目安 上限量〕
健康な成人:400mg コーヒーをマグカップで約3杯まで(カナダ)
妊婦:コーヒーを3~4杯で(WHO:世界保健機関)
200mg コーヒーをマグカップで2杯程度まで(英国)
300mg コーヒーをマグカップで2杯程度まで(英国)
※妊婦がカフェインを取りすぎることによるリスク
=出生児が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性
=自然流産を引き起こす可能性

カフェインの致死量は代謝酵素の影響もあるため、一概には言えませんが、3~6g/日程度で死亡に至るケースが多いと言われています。

エナジードリンクに換算すると20~30本になります。

「あり得ない量だろう!」と思うかもしれませんが、カフェインを含んでいる飲食物は多く、また眠気覚ましのカフェイン錠や飲料との併用により中毒量に至るケースも少なくありません。

うちの奥さんでさえ、エナジードリンク大量摂取による死亡例のニュースを聞いてしまってからは、エナジードリンクの缶をみるたびに嫌な顔をするようになっていました。

カフェインは日常生活で活動量をあげるために今や不可欠になっている方が多いと思います。

カフェインを知って、とりすぎに注意して上手に付き合っていきましょう。

カフェインの作用

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カフェインの主な作用は

〇利尿作用
〇中枢興奮作用
〇覚醒作用
〇心拍数の増加など

などが知られています。

カフェインの作用の違いはどこから?

このカフェインの効果には個人差があるとよく言われていますが、なぜだかわかりますか?

これは、代謝のされ方によって違ってきます。

カフェインの身体の中での動きとしては、1時間ほどで濃度が最も高くなって、5時間(3〜7時間)程度で半分程度の濃度まで落ちるとされています。

カフェインの代謝には、CYP1A2(シップワンエーツー)と呼ばれる酵素が関与していますが、これには遺伝子多型があると言われていて、この半減期に幅がでてきます。

一部分の遺伝子配列の違いで、代謝速度は

カフェインに強い AA型 > AC型 > CC型 カフェインに弱い

の順となっています。

AA型は40~48%と半数、AC型とCC型をあわせて52~60%となっていますが、コーヒーの摂取量が多い、セルビア人やオランダ人では、AA型の割合が高いことが報告されているようです。

日本におけるコーヒーの消費量はそれほど多くないため、個々人で代謝速度は変わってくるでしょう。

カフェインを夜遅くに飲んでも眠れるよっていう人は、カフェインに対する耐性ができているもしくは、「カフェインに強い人」と言えると思います。

カフェインと薬

やはり薬剤師である以上ここは話題として外せないと思うので入れておきます。

通常の量を摂取するくらいであればカフェイン自体が薬の作用に影響を与えることは少ないと思います(報告は多数あるので、摂取量によっては起こる可能性は否定できませんが)。

しかし、薬がカフェインの代謝に影響を与えることはあると思います。

カフェインの効果を高める可能性があるもの

胃薬:シメチジン
不整脈薬:メキシレチン、プロパフェノン、アミオダロン、ベラパミル、ジルチアゼム
抗血小板薬:チクロピジン
ニューキノロン系抗菌薬:シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、トスフロキサシン、パズフロキサシン、プルリフロキサシン
マクロライド系抗菌薬:エリスロマイシン、クラリスロマイシン、ロキシスロマイシン
抗真菌薬:フルコナゾール
抗うつ薬:フルボキサミン
嫌酒薬:ジスルフィラム
鉄過剰症薬:デフェラシロクス

コーヒー好きの人が、カフェインの作用を強める可能性のある薬を飲み始めた場合、

「頭痛や吐き気、心拍数の増加、不安感、不眠、下痢、手足の震え、嘔吐や意識障害」

につながる可能性もあるためこれらの症状には注意が必要です。

ざっとみると、不整脈(心臓)に関係するものと、抗菌薬が多く含まれていることが感覚的にわかると思います。

これとは逆にカフェインの効果を弱めるものとしては、代謝酵素を誘導するタバコ(喫煙)が有名です。

弱めるだけならあまり危険性はありませんが、喫煙していた人が禁煙をした場合には、逆にカフェインの効果が強くなることも頭に入れておく必要はあると思います。

さいごに

雑多にいろいろ書いてきてしまいましたが、簡単にまとめておきたいと思います。

■ カフェイン含量が多いドリンクは微糖缶コーヒー
■ カフェイン上限量は設定されていないが400mg/日程度を目安に
■ 代謝には遺伝子多型があるので、自分がどの型かを考えておくとうまくカフェインの効果が使えるかもしれない
■ 喫煙や薬とあわせてカフェインをとるときにも注意は必要

こういった感じです。

カフェインのことを良く知って、上手に利用していきましょう。

さいごまでお読み頂きありがとうございました!

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