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【内省1位のひとりごと】一従業員として、女性として、「働きやすい職場」について考えてみた



 昨日の朝の出来事ですが、出社すると玄関に、可愛らしいサイズの靴が2足ありました^^


 「お子さんを連れて来られているんだなぁ。春休みだからなぁ」と思いながら事務所に入っていくと、可愛いお客さんが2人、仲良く勉強したり遊んだりしながら過ごしていました。
 お父さんである大西はお子さんを見ながらだったので大変だったかと思いますが、私個人は和んでおりました^^
 立場が逆だったら和んでなどいられませんが(笑)、臨機応変な対応ができる職場ってありがたいと思います。


 昨今、女性のキャリアアップが叫ばれ労働力として期待され、社会的に活躍の場が確立されていく一方で少子高齢化が問題視され、直接的な表現はされないものの女性は遠回しに出産も求められる。そのわりに、外側の世界では待機児童問題などが視界に入り、「仕事と家庭の両立=難しい、不安、無理っぽい」と無意識的に感じてしまう。
 これらは私見ですが、それなりに社会人として生きてきてフラストレーションというか、ちょっぴり憤りを感じるというか…世の中矛盾しているなぁと思う風潮ではあります。出産経験のない働く女性へのあるアンケート結果では、仕事と家庭(子育て)の両立に不安を感じる人が実に90%を超えているそうです。「社会」という何か実態のない大きなものからの無言のプレッシャーを無自覚に感じ取っている女性が少なくない…ということが表れているように思います。


 そういった数々の不安や生活する上で生じるハードルを「福利厚生」という言葉一つでサポートできることは確かにありますが、敢えて制度化することで拾いきれない声があり、サポートしきれない現実があるんじゃないかとも思います。ある制度を利用する資格のある人は手を挙げられるけれど、該当しない人は手を挙げられない。
 働く人の背景には十人十色の価値観で送られる生活がある、というリアルを鑑みると、本当にその制度って、仕組みって、考え方って、今の私たちに必要なものなのかな?と疑問に思うこともあります。
 設けられた制度やサービスが、本当に意味のあるものなのかどうか───。ただ右向け右をするのではなく、一人ひとりが当事者として考える必要があると思います。


 いくら良い制度やサービスであっても、職場で働く人のためにならなければ事業者にとっても導入する意味がありません。これも私見ですが、職場というのは人が働くところであり、人と人とでつくられるものですから、「どれだけ働く人のことを想ったか?」は伝わるものだと思っています。
 現実的にできることとできないことはあれど、どれだけ働く人のことを考えているかは、その制度を設けた背景やその制度が利用されてきた実績の有無などで、従業員側もある程度量ることができてしまいます。本当に人を想って考えられた制度なら一方的であるはずがなく、必要なときには「こういう制度があるから使ってね!」と職場で言い合えると思うし、社会的な建前だけで「何か良いことに取り組んでいる風」に設けられた制度は、正直誰も使わないと思います。


 制度を設ける、設けないに関わらず、実態に即した運営がされていれば「どれだけ人を想ったか?」が伝わり、単に「福利厚生が良いから」という理由ではなく、「ここで働きたいな」と自然と思えるものだと私は思います。


 ご家庭の都合でどうしても子どもの面倒を見なければならないとき、大西はお子さんを連れて出社して、宿題をさせたりしながら一緒に仕事をしています。もちろんこれは頻繁に起こることではありませんが、これがリアルであり、子育て世帯にとっては突発的な事象にどれだけ対応できるか?ということが、シンプルに働きやすさに直結していくような気がしています。


 福利厚生も大事です。でも、「今日インフルエンザで学級閉鎖になったんですが、奥さんも仕事なので」と、その時に一番良いと思われる判断をして子どもを連れて来た、という姿を見せてもらっているほうが、自分の家庭で何か起こったときにも相談しやすい職場だと感じられるし、どんなに良さそうな取り組みを文字や言葉で並べられるよりも説得力があると思います。
 大西が以前、「言いやすい職場環境は、会社の風土によるのではなく、個人の醸し出す空気感だと思う」と言っていました。本当にそうだよなーと共感しています。


 働きやすい職場には、ある程度の秩序が必要だと思います。そのために必要だと思うルールは設けたらいいし、制度化したほうがいいなら制度化したらいいのだと思います。でも、さまざまなものが多様化する現代においては、敢えて制度にしないほうがいいのかもしれない。
 「今日、学級閉鎖になったので、申し訳ないんですが、子どもを連れて行ってもいいでしょうか…」「リモートワークに切り替えてもいいでしょうか…」と相談できる空気感を、日頃から出しておいてもらえたほうが、私は正直ありがたいなと思うし、大事かもしれないと思う。


 諸行無常といいますが、ずっと同じものなんてどこにもありません。生きていれば見え方も考え方も変わっていくもの。それでいいと思うし、そういうものだと思います。その中で、


 〇関わる人たちがお互いにいつも健やかに働ける職場を維持する気持ちがあること。
 〇「いつでも話し合える職場」というと大袈裟だから、ちょっとしたことでも話せる空気感があること。
 〇そして柔軟に対応できること。


 これらをつくろうとする当事者意識があることが、実は一番大事なんじゃないかなと思います。そういう意味では、事業者も雇用される人も、対等であってほしいと思います。立場が違うからといって、どちらかがどちらかにものすごく気を遣うのは、なんだか違う気がします。


 自分にとって働きやすいとは何か。どんなふうに働きたいのか。一人ひとりが、答えを持っていて良いのだと思います。組織に所属してもしなくても、それがどんな答えであっても、「楽しいなー」とやりがいを感じながら働き、「幸せだなー」と感じながら生きていけたらいいですね^^




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