63.【ひとりっ子の私と親の終活】87歳母いつも行ってた商店街へ退院後初めて買い物へ行く
声の張りや表情がまるで別人のように生き生きしてる87歳母を見て、やっぱり、自分の居場所があるって、ものすごく大切なんだなぁと実感。
6月15日に退院してから、足元もおぼつかなくて、一人でまっすぐ歩けないほどだった87歳母ですが、おかげさまでぼちぼちと回復してきました。しかし、元々じっとしていられない性格の母なので、「ちょっと、買い物連れてって」とお声がかかりました。行先は、入院前、母が毎日のように自転車で買い物に行っていた商店街。車で母を連れて行きました。
いつも行くパン屋さん
いつも寄る服屋さん
いつも買う生鮮スーパーさん
どこに行っても、なじみの顔となっている母を見るなり
「〇〇さん!どうしてたん?めっちゃ心配してたんやで。全然けーへん(来ない)から!」
寄る店、寄る店、店主さんや店員さんと会うたびに、入院から退院までのストーリーをアツく語る母と、一心に母の話を聞いてくれる店主さんたち。
ああ、ここが母の居場所なんだ。
いくつになっても居場所があるって、なんて素敵なんだろう。
「ここに戻って来たい」
という強い思いが、母の闘病生活を支えていたのかもしれません。
自転車の乗り方もちょっと危なくて、雨の日もカッパ着てほんとに毎日通ってたのは、買い物というより、自分の居場所へ行くためだったんだなぁと。
お金も、事故や転倒の危険性も、色々心配は尽きないけれど、もし何かあったら、それはそこが母の寿命だったのだと思うことにして、好きなようにさせてあげよう。もう少し元気になったら、また自転車で行きたいと言い出すだろうから、もうあまり強く止めずに、できる限り見守ろうと、あらためて思いました。
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終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。