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エッセイ

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#詩

詩を作るより田を作れ

「詩を作るより田を作れ」、と聞いたことがあります。
詩のような足しにならないものを作るよりも、実利のあるものを作って働こう、のような意味だったような気がします。

その意味とは少し違いますけれども、毎日を過ごすとき、詩を作ろうと過ごすよりも、田を作ろうと過ごすほうが、良い感じの味のある詩がうまれるような……?

つまり、毎日を、仕事でも家事でもボランティアでも趣味でも、何かに取り組んで、その涙や汗

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言葉にタチツテト

だらだら書きたいタチツテト。

いや、もういいよ。たくさんだ。心の中の掃除屋かい? エッセイポエム物語、何を言っても結局は、心の中の奥底の私を映し出してしまうから。心の綺麗も美しさも優しさも悲しみも闇もダメダメも、やさしい思い出も素晴らしい明日も、大切な君までも、映し出されてしまうから。映しきれるはずもないのに。映そうとするものは映らなくて。映すつもりのないものが映って。淋しさや心細さの映る日も、

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焼き鳥サシスセソ

だらだら書きたいサシスセソ。

砂糖塩酢醤油味噌。お腹減ったな。ご飯は作ってくれるもの。そんなつもりの毎日を感謝も忘れ過ごしてく。焼き鳥旨いぞ煙を嗅いだ、あの日あの店あの笑顔。ギンナン一つピーマン一つももかわすなぎも母はねぎま。煙モクモク炭火のジュー油したたるいい焼き鳥。煙の向こうおじさんが笑って酔ってがははのは。ママの笑顔は日本一。大きな熊手はこっちみて、小さな葡萄の飾りに見惚れる。カウンターの

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夕闇カキクケコ

だらだら書きたいカキクケコ。

一番星が夕陽の残り香にのっかって。街灯の光とオレンジ色とひこうきの飛ぶ光、車のライト、信号機。綺麗だとスマホを向ける制服を着た女の子が一人。自転車の通り抜けるカフェの灯りは柔らかく灯った。駅前のほんの些細な美しさ。木の幹は落ちかけた葉っぱを揺らして黒く夕焼けにシルエットと佇む。なんの意味も必要ないけど、写真にも言葉にも映らない美しさがそこにはあって。交差点の光の交通

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