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マンガさえあればそれで|エッセイ

働く理由、
日本が最高な理由、
自由時間の有意義な過ごし方、
これら全ての問いに対して
私は答えを持っている。

それは、マンガだ。
マンガを読むために
私はこの世に生を享けた。

きっかけは、小学2年の頃に遡る。
親友の祥子マンに、
ちゃおとりぼんを模写しよう!と
ミッションを与えられたことが始まりだ。
それから児童館にいるときには、
読んだこともない『マンガ』というものを
模写するようになった。

そして、「てか、これなんなんだ?」と思い
試しに読んでみたところ
面白くてハマってしまったのだ。

私は謎にお小遣いを多くもらっていたので、
小学生ながらに
「ちゃお」と「りぼん」を購読し、
ブックオフにて毎月何十冊も
単行本を買うようになった。

また、今でも覚えているのだが、
アニメNARUTOの進みが遅すぎたので、
小学生か中学生の頃2ヶ月ほどで
マンガを全巻揃えた記憶もある。
子どもに金なんて与えるもんじゃない。
(でも最高でした。心の底から両親に感謝!)

中学校に入ると、
小学校の頃とは打って変わって
女子の間で少年漫画が流行っていた。

小学校の頃は、
女子に通じなかったので、
NARUTOを持っていることや
家庭教師ヒットマンREBORN!
のアニメを観ていることは
話さないようにしていた。(確かね・・)

しかし、女子でも読んでいるとなると話は別!
BLEACH、黒子のバスケ、
テニスの王子様、D.Gray-manなど
「持ってるの?!貸して!!!!!!」
と、堂々と少年漫画を借りる日々が始まった。

また私は、
少女漫画担当として一躍買っていた。
(中学一年生の頃友人が、
 サハ家の漫画を数えたことがあったが、
 その時点で1000は超えていた。)

ちなみに、
小・中学校は勿論!
マンガの持ち込み禁止であった。

ではどのように
貸し借りが行われていたのかと言うと、

「…ロッカー入れといたから」
「体育でみんな戻ってくるの遅いから、
 3限終わった瞬間に数学の教室の前に集合」
など密輸のようなやりとりを繰り広げ
取引を行なっていたのだ。

また、取り立ての経験もある。

君に届け全巻が
一向に返ってこなかったので
逃げられないように
貸した相手の家に
返してと言いに行ったのだ。

しかし、
「え?うちのじゃなかった?」
と返答されてしまい本当に困惑した。

マンガに名前など書くわけもないので、
立証できるわけもなく、
こちらの記憶違いか・・と
諦めるしかない状況に陥ってしまったのだ。

だが私は、
漫画の記憶力だけは
誰にも負けないと自負していた。
所有しているマンガの種類だけでなく、
誰に今何を貸しているのかすらもメモなしで
はっきりと把握していた。

理由は恐らく、
自身のお小遣いから購入していたことが
関係していると思う。
彼女の家には私の家以上に
マンガがあったのだが、
それは全て彼女の父の所有物であった。
(少女漫画も読まれるようで、
他ジャンルのマンガが大量にあった。)

そのため、彼女自身で購入したことはなく
把握できていないようだった。
そもそも、「うちのだよ!」
と言いきれていない時点で疑わしい。
私なんて、うちの子だよ!!!!!!!
とキレそうになったほどなのに。

グッと堪え、
バカ言うなと思いながら、
「いや、本当に私のだから勝手に取ってくよ」
と、巨大な家の各部屋の本棚を漁り、
全巻発掘し、帰宅した。

このように私のマンガ愛は計り知れない。
バイトをする理由も、
「美味しいものが食べたい」
「洋服が欲しい」などではなく
『マンガを買いたいから』という一心だ。

定期的に仕事を辞めてしまう理由も、
満足いくほどマンガが買えるお金が貯まると
働く意味がなくなるからである。

みなさんにも、このために生きている!
と言えることはありますか?

さはら
1997年9月生まれ
ハーフ
座右の銘は晴耕雨読
万年フリーター

🦖本日のおすすめ🦖
おばさんになったら、
せっかち&ヲタクなの怖い。

そういえばこの前、
歩くの上手いねって言われた。
人を避けることに長けているよう。
せっかちは生まれも育ちも都会の影響かしら。

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