いきな人とは
多くの人が、かっこよく生きたいと思っている。
生き方が、かっこいいなぁ。粋だなぁ。という人がいる。
その『かっこよさ』というのはどこからくるのだろう。
なぜ、そう見えるのだろう。
『 世界の哲学者に人生相談 』という番組で面白い"問いかけ"があった。
この番組は、人生の悩みに対して古今東西の哲学者がヒントを贈ってくれるというものらしい。
レギュラーの出演者は、高田純次さんとみちょぱさんと専門家の小川仁志さん
出演者に心惹かれた方も多いかもしれない 。私は惹かれてしまった。
私が気になった問いかけはこれだ。
・いきな人とは?
・いきとは何か?
ふわっとしたイメージはあるけれど、確かにいざ説明するとなると難しい。
番組内で、出演者の皆さんとああでもないこうでもないと考える。
そのなかで、なるほどと納得できる考えもたくさんあった。
この問いに最終的に答えてくれた哲学者は、九鬼周造 ( 1888年 - 1941年 )
彼は、いきについて研究し、著書「いき」の構造 で知られる哲学者だそうだ。
彼の答えはこうだ。
いきの要素は色っぽさ。それを意気地と諦めが際立たせる。
粋の中に色っぽさが含まれることは理解できても、意気地と諦めという言葉に対しては疑問が湧いたのだけれど、そのあとの解説を聞いて次第に納得ができる気がした。
九鬼周造の語る『意気地』と『諦め』とは
意気地 (いきじ) ・やせがまん
欲望に支配されない心の強さ
複雑な状況から逃げたい気持ちを抑える心の強さ
諦め (あきらめ)
結果に執着しない潔さ
どんな状況も潔く受け入れる精神性
これが、いきについて研究し続けた彼がたどり着いた答え。
そして、番組はこの言葉で締めくくられた。
いきを追求すると 自分らしさが生まれ 自由が得られる
ー 九鬼周造
いきだなという人になれたなら、それはもう人生半ば成功しているように思える。
この番組は毎週楽しみな番組になる。
九鬼さんの著作「いき」の構造 読んでみたい。
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