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ブログやツイッターに書いた文章を修正し、こちらにまとめようと始めた note でしたが…

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ブログやツイッターに書いた文章を修正し、こちらにまとめようと始めた note でしたが、今ではただ書きたいものを、書きたくなったときこちらに載せています。近日中に占星術(ホロスコープ読み)のテキストを載せます。有料ですが「はじめに」の部分は読めますので、どうぞよろしく。

最近の記事

水瓶座の冥王星は「コミュニケーション革命」ではない、という話。

現在、天空の冥王星は占星術の座標で水瓶座を進んでいます。いわゆる経過の冥王星が水瓶座に滞在中……ということです。(2024年の8月時点で逆行中) 水瓶座は風のサインで情報に縁が深いのですが、やはり情報と縁が深い双子座とはアプローチも情報の中味の扱いも決定的に異なります。 双子座の扱う情報が取りあえずといった意味での手近な 「一次情報」 だとすれば、水瓶座の扱う情報は 「結び付きたい相手と共有する情報」 なのです。 一次情報は、取りあえず世の中に広がって行く情報であるのに

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    • お詫びと訂正です!

      先日ここで、「土星の逆行について。」という 記事を公開しましたが、そこで思いっ切り間 違ったことを書いてしましました。 わたしはそこで、土星が魚座の最後の度数ま で行ってからの逆行だと書きましたが、これ は誤りです。 今月のアタマに魚座の30度(最終度数)まで 行ってから逆行を始めたのは海王星の方です。 お詫びして訂正いたします。申し訳ありませ せん。 最後の度数まで行ってからの逆行となると、 ちょうど人間でもギリギリの境目でハッと何 かに気づくように (おっと、危な

      • 土星の逆行について(1)

        久々に投稿します。 占星術の話題です。 【土星の逆行】 魚座の土星が逆行に入りました。(6月30日) 繰り上げ読みの魚座30度(最後の度数)まで 行ってからの逆行ですね。 これだといやがうえにも土星が (おっと、そうは行かないか……) (忘れ物、忘れ物) と言いながら引き返し始めたみたいな感じに なります。 この場合の土星にとっての (忘れ物) あるいは (やり残したこと) って何でしょう? 【土星のミッション】 そもそも魚座を通過して行くということは、 土星にと

        • 更年期宣言祭2023に投稿(二回目)

          更年期宣言祭2023 俳句の部門に投稿します。 「俳句で応募」 さらに思いつきで3句。 ●大いばり年季入った更年期 ●あちこちを撫でてさすって更年期 ●更年期また言い訳にされ (怒)(泣)(怒)

        水瓶座の冥王星は「コミュニケーション革命」ではない、という話。

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          更年期宣言祭2023に投稿

          更年期宣言祭2023 俳句の部門に投稿します。 「俳句で応募」 まずは思いつきで3句。 このおれが野菜食ってる更年期 灰色でまだらピンクの更年期 耕運機聞き違えるか?更年期

          更年期宣言祭2023に投稿

          今年はソクラテス! (10)

            10 ソクラテスが信じて疑わなかった普遍性追求の正義…… どこに住むどんな人間であろうと当てはまる善い生き方 (政治的な行動などには直接関わらずに、しかし市民と して恥じるところのない暮らし方と言うべきもの)の指 針、すなわち知恵=徳とは、実は中味としてあるもので はなく指向性として存在するものだったと言うべきでし ょう。 問題はこの指向性が哲学それ自身の問題としてソクラテ ス個人が発見した訳ではない、ということです。ソクラ テスはこの指向性の原型を見事に体現して見せ

          今年はソクラテス! (10)

          今年はソクラテス! (9)

            9 前節で考えてみたような疑問は、生と死の断絶よりもソ クラテスにとって大事だったはずの 「知恵とは何か」 「勇気とは何か」 「友愛とは何か」 などについても、同様に考えてみなければならないでし ょう。 しかしこれらは、わたしの手元にある例の文庫本『ソー クラテースの弁明』だけでは推理が出来そうもないので、図書館から借りてきた根無一信(ねむ・かずのぶ)さんという方がお書きになった 『ソクラテスからの質問』(2022年8月刊 名古屋外国語大学出版会) というご本で学んだ

          今年はソクラテス! (9)

          今年はソクラテス! (8)

            8 ソクラテスが大抵の者たち(当時のギリシア語を話す人人の多く)を唸らせたと思われる、明解で、いかにもこれは正しいと聞く者に響いた論法……というのは、どういうものか? 古代ギリシアの言葉を一度も学んだことのないわたしが推測するのも無謀でおこがましいけれど、たとえば以下の論じ方などは、2500年後にこれを読むわたしにさえまったく明解だと感じられます。 これは『ソークラテースの弁明』の〈29A〉に出てくる断定、死を恐れるのは知恵がないのに知恵があると思っていることだ、と

          今年はソクラテス! (8)

          今年はソクラテス! (7)

            7 ソクラテスは法廷で、自分の告発者であるメレートスに 反問します。君は年下の諸君が善くなってくれることが 大切だと思っているのか? と。 『そうだ』 という答えを得てソクラテスはさらに問う。では善い方 へ導くのは何ものなのか、それを言ってくれと。 すると初め黙っていたメレートスはやがて 『法律だ』 と答え、ソクラテスがこう応じる。 「いや、しかしそれは、僕のきいていることではないの だよ、君。むしろ人間をきいているのだ。その法律とい うものを、直接、初め知るのは、誰

          今年はソクラテス! (7)

          今年はソクラテス! (6)

            6 引用から始めます。 「つまりこの人は、他の多くの人たちに、知恵のある人物だと思われているらしく、また特に自分自身でも、そう思いこんでいるらしいけれども、実はそうではないのだと、わたしには思われるようになったのです。そしてそうなったときに、わたしは彼に、君は知恵があると思っているけれども、そうではないのだということを、はっきりわからせてやろうと努めたのです。すると、その結果、わたしはその男にも、またその場にいた多くの者にも、にくまれることになったのです」 『ソークラ

          今年はソクラテス! (6)

          今年はソクラテス! (5)

            5 (前節からの続き) つまりわたしたちから見ると (そこまでやる必要はないでしょう) と言いたくなるものがソクラテスには満ち満ちている。 あなたみたいなやり方では相手を怒らせ恨みを抱かれるのも無理はなく、『ソークラテースの弁明』に書かれているのが実際にあなたの言った通りであれば、あなた自身も十分にそれを自覚しているのだから、なぜもう少し別のやり方を工夫しないのか? わたしたち日本人には、あなたが懇切丁寧な説明を重ねれば重ねるほど (結局は傲慢、少なくとも異様に頑固

          今年はソクラテス! (5)

          今年はソクラテス! (4)

            4 わたしはソクラテスには分かりやすい面と分かりにくい 面とがあると感じています。 これを二つの事柄でそれぞれに説明してみます。 ひとつはソクラテスが人に突っ掛かって行く(ご本人は あくまで「問いかけている」だけであって「突っ掛かっ て」などいない! とおっしゃるでしょう、きっと) ときの子供っぽさと執拗さに関してです。 まずここが、わたしにとって一見分かりやすいものと分 かりにくものとが同居していると感じられる一点です。 分かりやすいのは、知能が発達していく過

          今年はソクラテス! (4)

          今年はソクラテス! (3)

            3 わたしは前節でこう書きました。 「ソクラテスとプラトンという師弟の一対についてボンヤリ考えているときに、云々」 しかしこれだと、わたしにはボンヤリ考えられるだけの知識がそれなりに備わっているみたいですが、そういうことはありません。 わたしは古代ギリシアの古典にこれまで特別の関心を持ったことはなく、読んだ本(もちろん日本語訳)もプラトンの『饗宴』と『ソクラテスの弁明』、それにソフォクレスの『オイディプス王』だけです。いずれも十代の終わり頃に背伸びの気分で無理やり

          今年はソクラテス! (3)

          今年はソクラテス! (2)

                    2 ちなみに、反対語を考えるとその事柄の本質に近づける ……ということがありますが 「エラソー光線とは逆のもの」 とは何か。 単に、誰かの見かけの感じが良いとか悪いとかいう印象 の話なら 「へりくだった態度」 とか 「謙虚な姿勢」 とかが反対語でしょう。 けれど、すべての人間ではないにしても、相当な割合の 人々がどうしてもエラソーなものに憧れたり踊らされた り また反感を持っていても、ついついその光線の前で縮こ まったりしてしまう。それはなぜなのか

          今年はソクラテス! (2)

          今年はソクラテス!

          なぜソクラテスか?           1 2023年はソクラテスを勉強したい……などと書くと (そんなにおベンキョが好きなんですか!) で終わってしまいそうです。 (どうぞご勝手に) って。 実際それで終わってもイイというか当然なワケですが、 それでもここは往生際悪く理由を説明したい。 それというのも (おれはもう、哲学をベンキョーしてエラソー光線を振 りまきたい訳じゃないんだ!) という気持ちがあるからです。実際四十年近くまえはエ ラソーなものになりたくてなりたく

          今年はソクラテス!

          二題噺

          【 キーワード 「尺度」と「入る」】 「4マスのひらめき」 わたしの会社員時代の話です。昭和の終盤というか1980年代でした。 勤めていた会社では年に一度「年末特別研修会」という名目で関東一円の営業所の職員が、温泉のある町に招待されていました。これは実質の慰労会というか宴会がメインの催しです。 まだ会社に内部留保が沢山あり、われわれ営業マンも (このくらいのことしてもらって当然だよ) と思っていた時代でした。 酒には弱いくせに宴会好きなわたしは二三合の日本酒で、いま