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水瓶座の冥王星は「コミュニケーション革命」ではない、という話。

現在、天空の冥王星は占星術の座標で水瓶座を進んでいます。いわゆる経過の冥王星が水瓶座に滞在中……ということです。(2024年の8月時点で逆行中)

水瓶座は風のサインで情報に縁が深いのですが、やはり情報と縁が深い双子座とはアプローチも情報の中味の扱いも決定的に異なります。

双子座の扱う情報が取りあえずといった意味での手近な
「一次情報」
だとすれば、水瓶座の扱う情報は
「結び付きたい相手と共有する情報」
なのです。

一次情報は、取りあえず世の中に広がって行く情報であるのに対して
「結び付きたい相手と共有する情報」
というのは、本人の自覚・無自覚に関わらず
(相手を選んでいる情報)
と言えます。


水瓶座には
(単なる社会適応)
(社会の中で自分の居場所さえ作ることが出来ればそれで良い)
という態度を超えて理想を求める本質があり、

一つ前の山羊座というサインの暗示に反発します。つまり保守性や、決まり事とその反復で暮らしを固め第一に生活の安定を求める姿勢については

ポジティブなところは認めつつも、ネガティブなもの(変えて行った方がイイもの)の方を鋭く指摘せずにはいられない傾向があるのです。

こういう水瓶座の支配星が天王星です。


そうしてここからが本題というか大事なのですが、天王星はいま牡牛座を進行中です。整理しますと、こうなります。

(1)人間社会と言わず地球レベルでの変化と相関する冥王星が滞在しているのが水瓶座で

(2)その水瓶座・支配星の天王星は牡牛座にある。

これら(1)と(2)の関係を考えるとき最も大切なのは、(2)と相関する変化が(1)と相関する変化を超えることはない、ということです。

(実はこれら二つの変化は、偶数と奇数みたいにははっきり分けられないのですが、そのことは今は置きます)

それは冥王星の方が天王星よりも、圧倒的に意味の重大な変化に関わるからです。

例えて言うならこうでしょうか。いま仮に地球が大きく氷河期に向かっているとするなら、人間社会で排出される二酸化炭素がどうのこうのなどという問題は
「即死する!」
ということです。氷河期と間氷期を繰り返す地球のサイクルで考えたら、地球温暖化などというテーマはどこかへ飛んで行ってしまう。

仮に現在、地球が氷河期に向かっているとしたら、わたしたちが今後、死ぬほど二酸化炭素を排出しても、百年単位でヒタヒタと進行する寒冷化を、まったくどうすることも出来ません。

敢えて極端な例えにしましたが、占星術の解釈においては、冥王星と照らし合うような変化のもとでしか、天王星と照らし合うような変化を論じても意味がないことになります。

冥王星が暗示する変化の枠組みのうちでしか天王星が暗示するような変化は起こり得ません。この逆ということはないのです。

という訳で冥王星の暗示→天王星の暗示という順序で今後の
「天地相関」(西洋占星術の原点です)
を読んで行きたいと思います。どうぞよろしくお付き合い願います。

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